消化器内科

更新日  令和3年6月15日

概要

 湘南東部地域の拠点病院として、地域医療の中心となるよう、診療に励んでいます。
消化器内科では、消化管(食道・胃・十二指腸・小腸・大腸)、肝臓、膵臓、胆道(胆のう・胆管)に関する診断、内科的治療など、消化器全般の診療を行っています。
 消化器病・消化器内視鏡・肝臓・胆のう・膵臓を専門にした医師が診療にあたり、患者さん一人ひとりの状態にあわせて、最適な診断や治療を行います。

消化器疾患の症状

 消化器疾患の自覚症状としては、胃痛・腹痛、胸やけ、吐き気・嘔吐、便秘・下痢、吐血・下血、食欲不振、黄疸、腹満感などがあり、消化器内科で診療します。

 また、健康診断で、便潜血陽性、肝障害、胃バリウム検査や腹部エコーで異常を指摘された場合なども、消化器内科の対象です。

消化器疾患について

上部消化管疾患:逆流性食道炎、食道がん、食道静脈瘤、胃・十二指腸潰瘍、慢性胃炎、胃がん、胃腺腫、胃ポリープ、急性胃腸炎・消化管間葉系腫瘍(GIST)など

下部消化管疾患:大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病、憩室炎、憩室出血、便秘など

肝疾患:急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がん、脂肪肝など

膵疾患:急性膵炎、慢性膵炎、膵臓がん、膵のう胞性疾患など

胆道系疾患:胆石、胆のう炎、総胆管結石、胆管炎、胆のうがん、胆管がんなど

上記消化器疾患に対し、診断・治療を行っています。

 

診療内容と特徴

(1)消化管の早期がん・ポリープに対する内視鏡的切除治療

 食道・胃・十二指腸・大腸の早期がんや良性ポリープに対し、NBI拡大内視鏡や色素により、正確な範囲診断と深達度診断を行ったのち、内視鏡的切除を積極的に行っています。

 内視鏡的切除には、

 ・EMR(粘膜切除術)・ポリペクトミー:スネアという金属の輪を使用して切除する

 ・ESD(粘膜下層剥離術):特殊な電気メスを使用して切除する

という2通りの切除法があります。

ESDはEMRに比較し、高度な技術を必要としますが、病変を確実に切除できますし、EMRでは切除できないような大きさや形をした病変でもESDならば一括切除(ひとかたまりの病変として切り取ること)が可能です。

そのため当科では、術前にがんと診断されたり疑われたりした病変に対しては、原則としてESDにて切除しています。

ESD件数は年々増加傾向であり、2020年度のESD件数は153件でした。

(2)胆膵疾患の早期診断・内視鏡治療

 茅ヶ崎市立病院消化器内科では、胆膵疾患、特に膵臓がんや胆道がん(胆のうがん・胆管がん・十二指腸乳頭部がん)の早期診断および治療に力を入れています。

 胆膵疾患に対する内視鏡検査数は、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)・EUS(超音波内視鏡)とも年々増加傾向であり、2020年度のERCPは364件、EUSは274件でした。

 膵臓がんは診断や治療が難しく、あらゆるがんの中でも治療成績が悪いことが知られています(5年生存率11.9%:2021年国立がん研究センター報告)。ただし、膵臓がんでも、ステージ0の5年生存率は85.8%(2007年日本膵臓学会報告)と良好であり、早期診断・早期治療が重要となります。

 しかし、膵臓がんは発症早期は無症状のため、ステージ0の患者さんは全体の1.7%と早期診断は容易ではありません。

 当院では、膵臓がんの早期発見に力をいれており、診療実績として、2019から2020年の2年間で早期膵臓がん(ステージ0・IA・IB)を9例診断しております。

 腹痛や黄疸・体重減少などの症状がある場合はもちろん、腹部エコーでの異常指摘や糖尿病の悪化、膵臓がんの家族歴があるなどでも結構ですので、当科にご相談ください。

 

(3)消化器疾患の悪性腫瘍に対する薬物療法および緩和医療

 食道がん・胃がん・大腸がん・肝臓がん・膵臓がん・胆道がん・消化管間葉系腫瘍(GIST)などで根治的手術(病変を全てとりきる手術)が適応にならない場合、当科では、保険診療で受けることができる最新の薬物療法(抗がん剤治療・分子標的療法・免疫療法)を入院または外来通院で行っています。病状により、放射線治療を組み合わせた集学的治療を行います。

 優れた経口抗がん剤(飲み薬の抗がん剤)の登場により、長時間におよぶ点滴治療が不要となり、入院期間が短縮してきています。また、吐き気や嘔吐に対する様々な制吐剤(吐き気止めの薬)が開発され、治療中の生活の質も改善がみられています。

 当科では、年齢や基礎疾患・ご本人やご家族の希望などを考慮のうえ、患者さん一人ひとりに合った治療法を提案いたします。

 また、診断早期より、緩和ケアチームの協力も得て、副作用を抑えたり症状を和らげたりする支持療法も行います。

 

(4)炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)

 炎症性腸疾患には、潰瘍性大腸炎とクローン病があり、両疾患は日本で患者さんの数が増加し続け、約30万人以上と推定されています。両疾患の内科治療は、近年目覚ましく進歩し治療の選択肢が増えました。

 当科では、2017年より炎症性腸疾患専門外来を開設し、専門医による診断・治療を行っています。持続する血便・下痢・腹痛・体重減少などの症状が出現する場合には、当科にご相談ください。

(5)消化器救急疾患への対応

 消化器救急疾患(吐血・下血などの消化管出血、胆のう炎、胆管炎、急性膵炎など)に対し、消化器内科医が24時間365日対応できる体制を整えています。必要に応じて、緊急で止血処置やドレナージ術などの治療内視鏡を行っています。

施設認定

日本内科学会認定教育施設

日本消化器病学会認定施設

日本消化器内視鏡学会指導施設

日本肝臓学会関連施設

日本がん治療認定医機構認定研修施設

診療実績

  2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
上部消化管内視鏡(胃カメラ) 4,306 4,436 4,749 4,089
粘膜切除術(EMR)

7

11 14 8

粘膜下層剥離術(ESD)

65 88 76 74
内視鏡的止血術 85 101 69 90
胃瘻造設・交換 62 77 93 78
拡張・金属ステント 15 20 36 34
下部消化管内視鏡(大腸カメラ) 2,548 2,562 2,650 2,197

ポリペクトミー・粘膜切除術(EMR)

1,343 1,275 1,350 1,114
粘膜下層剥離術(ESD) 38 27 70 79
内視鏡的止血術 109

104

32 28
拡張・ステント 19 15 20 13
内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP) 275 284 378 364
採石 67 102 117 127
胆道ステント・ドレナージ 99 113 90 120
超音波内視鏡(EUS) 82 80 266 274
超音波内視鏡下吸引針生検(EUS-FNA) 17 24 41 44
超音波内視鏡下治療(Interventional EUS) 0 2 10 17

 

医師

秦 康夫

卒業年 昭和60年

医学博士

日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医・指導医

日本消化器病学会 専門医・指導医

日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医

日本肝臓学会 専門医

身体障がい者福祉法指定医(肝機能障がい)

臨床研修指導医

栗山 仁(科部長)

卒業年 平成8年

医学博士

日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医・指導医

日本消化器病学会 専門医・指導医

日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医

日本肝臓学会 専門医

日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

日本医師会 認定産業医

身体障がい者福祉法指定医(肝機能障がい

臨床研修指導医

村田 依子(副科部長)

卒業年 平成13年
日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医・指導医

日本消化器病学会 専門医・指導医

日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医

日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

身体障がい者福祉法指定医(肝機能障がい)

臨床研修指導医

内田 苗利 

卒業年 平成20年
日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医

日本消化器病学会 専門医

日本消化器内視鏡学会 専門医

日本肝臓学会 専門医

日本消化管学会 胃腸科専門医・指導医

後藤 駿吾

卒業年 平成24年

医学博士

日本内科学会 認定内科医

日本消化器内視鏡学会 専門医

日本消化器病学会 専門医

日本肝臓学会 専門医

日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

身体障がい者福祉法指定医(肝機能障がい)

辻川 真太朗

卒業年 平成26年

日本内科学会 認定内科医

乾 麻美

卒業年 平成27年

川島 捺未
卒業年 平成29年
鶴田 絢子
卒業年 平成30年
半田 祐太

卒業年 平成31年

 

山崎 雄馬
卒業年 平成31年
白倉 克也(非常勤)

卒業年 平成11年
日本内科学会 総合内科専門医

日本消化器病学会 専門医

日本消化器内視鏡学会 専門医

日本肝臓学会 専門医

日本大腸肛門病学会 専門医

日本ヘリコバクター学会 Hpylori感染症認定医

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ファクス:0467-54-0770
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