脳神経外科

更新日  平成31年4月3日

茅ヶ崎市立病院脳神経外科の特色

おもに手術が必要な、脳神経の病気や怪我のある患者さんを診療しています。

 手術が必要となる代表的な病気や怪我には、出血性脳血管障害(脳出血、クモ膜下出血、脳動静脈奇形等)、頭部外傷(頭皮挫創、脳挫傷、急性硬膜下血腫、急性硬膜外血腫、慢性硬膜下血腫等)、脳腫瘍(膠芽腫、髄膜腫、下垂体腺腫、転移性脳腫瘍等)、先天奇形、水頭症などがあります。
 
現在、いくつかの病気や怪我に関して、標準的な治療指針(ガイドライン)が提唱されています。私たちはそれらに準じつつ、患者さんやご家族の意思を尊重しながら、適切な治療を行ってまいります。
 
また、救急医療に関しましても、脳神経系診療医としての専門性を生かした治療の提供を心がけています。

入院実績

入院の原因となった疾患

治療方法 平成27年 平成28年 平成29年
血管障害
 くも膜下出血、脳動脈瘤 開頭脳動脈瘤頚部クリッピング術、脳動脈瘤コイル塞栓術 15 15 13
 動静脈奇形 開頭脳動静脈奇形摘出術、定位放射線照射、経皮的脳動静脈奇形塞栓術 1 0 3
 脳内血腫 44 38 35
 (被殻) 開頭・穿頭血腫除去術 (11) (6) (6)
 (視床) (合併する急性閉塞性水頭症に対して)穿頭脳室ドレナージ術 (11) (11) (13)
 (その他)   (22) (21) (16)
 閉塞性脳血管障害 1 0 2
 (脳梗塞) tPA静注療法、経皮的脳血栓回収術、薬物 (1) (0) (1)
 (RIND、TIA) 薬物 (0) (0) (1)
 もやもや病 薬物、頭蓋内頭外動脈バイパス術 0 0 1
 その他   1 3 3
 計   62 56 57
外傷
 脳振盪 経過観察(輸液療法) 5 11 9
 頭蓋骨骨折 6 4 0
 (線状骨折) 通常は経過観察 (3) (4) (0)
 (頭蓋底骨折、陥没骨折) 経過観察、髄液漏閉鎖術、開頭頭蓋骨骨折整復術 (3) (0) (0)
 脳挫傷・頭蓋内出血 薬物、開頭血腫除去術、内減圧術、外減圧術 21 22 21
 慢性硬膜下血腫 薬物、慢性硬膜下血腫穿頭術 17 28 21
 顔面外傷 顔面骨折固定術・再建術(形成外科紹介) 0 5 2
 その他   0 0

4

 計   49 70 57
腫瘍
 脳腫瘍 14 13 21
 (原発性) 開頭腫瘍摘出術、開頭・定位生検術 (8) (10) (19)
 (転移性) 放射線照射、開頭腫瘍摘出術、開頭生検術・定位穿頭生検術 (6) (3) (2)
先天奇形
 水頭症 脳室腹腔短絡術、腰椎腹腔短絡術 1 3 3
機能
 てんかん 3 5 4
 (特発性) 薬物、開頭焦点切除術 (0) (1) (3)
 (外傷性) 薬物 (0) (0) (0)
 (その他の症候性)   (3) (4) (1)
感染症 薬物、開頭・穿頭排膿術 3 0 0
その他   6 0 3
合計   138 147 145

開頭:皮膚を大きく剥がし、頭蓋骨を板状に外し、脳を広く露出し処置を行う。
穿頭:皮膚を数センチ程度切開し、頭蓋骨に10円玉程度の穴を開け、脳をその大きさだけ露出し、処置を行う。
定位治療:CTやMRIなどの画像検査をもとに、病変の位置情報を三次元座標軸上に正確に設定し、病変に対し処置(手術摘出、放射線照射)を行う。

手術実績

手術 治療方法 平成27年度 平成28年度 平成29年度
血管障害
 脳動脈瘤クリッピング術(破裂) 開頭して動脈瘤にクリップをかけてつぶす 3 7 5
 脳動脈瘤クリッピング術(未破裂) 同上 2 0 1
 脳動脈瘤血管内手術(破裂) カテーテルで動脈瘤内にコイルをつめてつぶす 0 2 3
 脳動静脈奇形摘出術 開頭して脳血管奇形を摘出する 1 0 1
 開頭血腫除去術 開頭して脳出血を吸引除去する 0 3 2
 穿頭ドレナージ術 (急性閉塞性水頭症に対して)穿頭後、カテーテルを脳室内に刺入し、脳脊髄液や血腫を体外に排出させる 0 1 1
 シャント手術 皮下トンネルを作成し、そこにカテーテルを通して、脳室と腹腔の間に脳脊髄液の短絡路を作る 0 2 0
 その他 バイパス術:開頭して頭蓋内と頭蓋外の動脈を縫い合わせて動脈血のバイパス路を作る 0 3 2
 計   6 18 15
外傷
 開頭急性硬膜外血腫除去術 開頭して血腫を除去する 0 0 2
 開頭急性硬膜下血腫除去術 開頭して血腫を除去する 0 1 0
 慢性硬膜下血腫穿頭術 穿頭して硬膜下の血腫を洗い流し、血腫腔内にカテーテルを留置する 23 28 20
 その他   0 0 3
 計   23 29 25
腫瘍
 脳腫瘍摘出術(原発性) 開頭して腫瘍を摘出する 3 1 1
 脳腫瘍摘出術(転移性) 開頭して腫瘍を摘出する 0 0 1
 穿頭ドレナージ術等 穿頭して、カテーテルを脳室内に刺入する 0 0 0
 その他   1 0 0
 計   4 1 2
先天奇形
 シャント手術 皮下トンネルを作成し、そこにカテーテルを通して、脳室と腹腔の間に脳脊髄液の短絡路を作る 0 2 6
感染
 開頭排膿術 開頭して、脳内の膿を直視下に除去・洗浄する 2 0 1
 穿頭排膿術 穿頭して、脳内の膿にカテーテルを留置し、膿を体外に排出させる 1 0 1
 その他   0 1 0
 計   3 1 2
その他 頭皮下異物除去術、側頭動脈生検術など 3 0 0
合計   39 51 50

 本科は脳の外科的治療を担当しています。緊急の処置を必要としない病気や怪我は、治療までに時間的余裕があるので、様々な医師の説明を聞いたり、ご自身で調べられたりして、後悔の無い治療選択をされることをお勧めします。もちろん本科外来でご相談いただくことも可能です。科部長は大学で神経内視鏡治療を担当しておりましたので、その分野に関しては十分な助言が出来ると思います。一方、緊急処置が必要なものは、短時間での決断を必要とし、手術処置も難しく、術後も状態が荒れがちです。本科の手術件数は少ないのですが、その分、緊急手術を必要とする患者さんに注力しています。緊急といえども、可能な限りUP TO DATEの脳神経外科手術が行えるように技術・器具を備え、限られた時間での術前検査、納得いくまでの術前説明、妥当性ある手術手技、徹底した術後管理、治療後の相談や助言を丁寧に行うことに力を入れています。

病々連携をとおして、高度専門医療を提供するよう努めています。

 本科では、大学病院(横浜市立大学)や他病院の専門家にも相談しながら、最新の高度専門医療を提供するよう努力しています。
 
また、本院で対応困難な時には、これらの病院に診療をお願いしております。

病診連携をとおして、地域医療に取り組んでいます。

 本科は、紹介・逆紹介などの病診連携にも積極的に取り組んでいます。
 
受診に際しましては、まずはかかりつけの先生とご相談いただき、必要であれば、かかりつけの先生から本院の患者支援センターを通じて外来予約をして頂きますと、よりスムーズな受診が可能です。
 
また、本科での診療が一段落した後、定期的な診察や内服薬の処方などを、もとのかかりつけの先生方に継続して頂くようお願いしております。

早期リハビリテーションを積極的におこなっています。

 医療は多くの専門分野で構成されています。私たちは、他の科の医師や、他の職種の協力を得ながら、チームワークを大切にして医療を行っています。
 
特に、脳神経疾患で麻痺等の神経の症状が出現した場合、早めにリハビリテーションを開始することが機能回復にとって極めて重要であることがわかっておりますので、早期リハビリテーションを積極的に行っています。

日本脳神経外科学会専門医研修施設に指定されています。

 本科の診療内容は日本脳神経外科学会の所定の基準を満たしており、これから脳神経外科専門医の資格試験を受験しようとする医師の養成にも対応しています。
 本
科は、横浜市立大学医学部脳神経外科を基幹施設とする病院群で構成された専門医研修プログラム(日本脳神経外科学会認定)において、連携施設に指定されています。

手術・治療情報データベース事業に参加しています。

 本科は2つの大規模データベース事業に参加しており、それぞれにデータ登録を行っています。
・一般社団法人日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND)(主に手術・治療情報)
・J-ASPECT study:2018年度レセプト等情報を用いた脳卒中救急疫学調査(医科レセプト情報)
 詳細につきましては下記リンクよりご覧ください。

医師

中野渡 智(科部長)
卒業年 平成13年

日本脳神経外科学会専門医・指導医、日本脳卒中学会認定医

高木 良介(医長)

卒業年 平成24年

日本脳神経外科学会員

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茅ヶ崎市立病院 病院総務課 総務担当
〒253-0042 神奈川県茅ヶ崎市本村五丁目15番1号
電話:0467-52-1111(代表)
ファクス:0467-54-0770
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