眼科

更新日  令和5年10月12日

 眼科では、主に手術治療が必要、または、将来必要になる可能性がある患者さんを中心に診療しています。なかでも、治療の時期を逃してしまうと視力が著しく低下してしまうことがある眼底疾患の診断、治療に最も力を入れています。

眼底疾患の診断、治療について

 光干渉断層血管撮影(OCTA)が可能な光干渉断層計(OCT)、インドシアニングリーンやフルオレセイン造影検査が行なえる眼底カメラを備えており、一般的な眼底疾患のみならず、加齢黄斑変性症や、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫など黄斑疾患の診断が可能です。治療は、レーザー光凝固や硝子体手術はもちろん、光線力学的療法(PDT療法)や、抗VEGF療法も行っています。近年、抗VEGF療法の適応疾患が拡大し、患者様の数が大変増加しています。治療の予約が混んでいると早期治療が困難な場合もありますので、まずはかかりつけの先生にご相談いただくことをお勧めします。増殖糖尿病網膜症や、黄斑円孔、黄斑前膜などには積極的に硝子体手術を行なっています。

硝子体手術は25Gシステムを用いて、患者さんの負担の軽減をはかっています。また、網膜剥離はなるべく早期の手術が望ましいため、当院での手術が困難な場合には、大学病院にご紹介する事もあります。

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白内障について

 年間600から700件の手術を行なっています。超音波水晶体摘出術と折りたたみ眼内レンズの組み合わせで、2.65mmの傷口から手術を行なうことができます。手術は入院していただいて行なっています。外来での手術は行っていません。多焦点眼内レンズは導入していません。手術は予約制で、約4か月の待ち時間となっています。

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その他の疾患

 緑内障は点眼による治療が主体の疾患ですが、必要に応じてレーザー治療、手術治療を行ないます。小児眼科については斜視、弱視の眼鏡による治療や、斜視については手術治療を行なうこともあります。お子さんの検査は、難しいことが多いものですが、当院は国家資格を持つ視能訓練士が常勤しており、正確な検査が可能です。また、翼状片や霰粒腫などの手術も行なっています。レーシックに代表される屈折矯正手術やコンタクトレンズは取り扱っていません。

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受診されるときのお願い

 外来は大変込み合っています。初診は完全紹介制です。必ず紹介状をお持ちください。待ち時間は長く、3時間ほどになることもあります。初診時の科部長診察は原則として、科部長あての紹介状をお持ちの方に限らせていただいています。また、視力は眼科疾患の診断に欠かせない情報です。初診の方は原則として、視力検査をさせていただきます。また、眼底の精密検査には散瞳剤を使用します。検査後は4~5時間は眼のピントが合いにくく、大変まぶしくなります。ご自分での運転は避けて来院してください。
当院での眼科は診療所の先生との連携を積極的に行っています。当院での治療で病状が落ち着いた方はお近くの診療所への通院をお願いしておりますので、ご了承ください。

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手術実績等

外来手術
術式 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度
霰粒腫摘出術 5

4

2

2 4
眼瞼腫瘍切除術 8 2 1 2 0
翼状片切除術 11 7 13 7 7
斜視手術 1 1 1 0 0
抗VEGF抗体投与 1164 1278 1298 1385 1528
その他 0

3

0 0 11
合計 1189 1295 1315 1396 1550

 

レーザー治療
  平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度
糖尿病網膜症 233 156 230 226 137
網膜中心静脈(分枝)閉塞症 35 24 22 50 39
レーザー虹彩切開術 3 1 2 0 4
網膜裂孔閉鎖術 7 9 8 10 12
後発白内障切開術(YAGレーザー) 93 93 55 106 79
光線力学的療法(PDT) 8 29 14 0 2
その他 22 9 6 17 16
合計 401 321 337 409 289

 

フルオレセイン蛍光眼底造影検査
病名 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度
糖尿病網膜症 55 34 38 48 31
網膜中心静脈(分枝)閉塞症 33 31 20 22 23
網膜中心動脈(分枝)閉塞症 3 3 3 1 2
中心性網脈絡膜症 0 13 6 3 0
黄斑疾患 27 122 73 31 24
血管異常、血管腫 1 5 4 5 1
その他 8 6 3 5 24
合計 127 214 147 115 105

 

インドシアニングリーン蛍光眼底造影検査
病名 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度
加齢黄斑変性症などの疾患 69 93 65 52 61
中心性網脈絡膜症 11 10 6 2 4
その他 20 0 0 15 22
合計 100 103 71 69 87

 

入院手術
病名 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度
白内障手術 623 688 517 458 635
網膜硝子体手術 95 103 67 73 48
その他 1 0 0 0 0
合計 719 791 584 531 683

 

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医師

益原奈美(診療部長兼科部長)

卒業年 昭和62年
日本眼科学会 眼科専門医

身体障害者福祉法指定医(視覚障害)

臨床研修指導医

加藤 愛

卒業年 平成26年

身体障害者福祉法指定医(視覚障害)

日本眼科学会 眼科専門医

荒崎 怜以

卒業年 平成30年

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