代謝内分泌内科

更新日  令和4年8月25日

診療内容

 当科では、糖尿病、脂質異常症、肥満症などの生活習慣病やホルモンの病気である内分泌疾患を中心に診察しています。ライフスタイルの欧米化によって生活習慣病が増え、糖尿病も増加しているのが現状です。厚生労働省が発表した2016年国民健康・栄養調査では、「糖尿病が強く疑われる者」は約1000万人であり、1997年以降増加傾向を示しております。男女別の検討では男性15.2%、女性9.3%であり、年齢が高い層での割合が高く、70歳以上では男性24.6%、女性15.7%という結果が2018年の調査で報告されております。高齢化社会である我が国において、糖尿病治療の重要性はより高くなっていると言えます。
 高血糖が長期間続くことによる合併症によって、失明は年間約4,000人、腎不全のために血液透析を始める患者さんは毎日新たに約12,000人を超えています。とりわけ腎症による血液透析は透析の原因疾患の第1位でありその医療費は年間580万円と高額で国民の負担となっています。国としても放置できない問題として厚生労働省、日本糖尿病学会、日本糖尿病対策推進会議が2016年3月に協定を結び、対策に乗り出しました。

 神奈川県では、神奈川県糖尿病対策推進会議を中心として糖尿病合併症全体の重症化予防を重要な施策として位置付けています。茅ヶ崎市においても糖尿病地域連携クリティカルパスを構築し、診療、薬剤、看護、栄養部門を一体として地域全体の基盤の確立を目指しています。

 茅ヶ崎市立病院では、2011年から医師、看護師、栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士からなるチームを組織し、透析予防のプロジェクトを実施しました。成果として、通常の診療と比較してチーム医療を行った人たちは腎機能の低下を25-50%にまで抑制することに成功し、腎症の悪化の要因である蛋白尿も減少しています。また、脂質異常症や肥満、高血圧などの危険因子が集結すると、心臓の血管の病変(冠動脈疾患)が進行し、心筋梗塞などの恐ろしい病気が発症する確率が高くなると言われています。このような糖尿病をはじめとする生活習慣病の早期発見、早期治療、適切な血糖コントロールによる合併症の予防や進展防止を目指しております。

 外来では、多くの医療施設から紹介された患者さんを対象に診療がなされ、個々の患者さんに適切な治療を選択しており、インスリンポンプ療法(CSII)や24時間連続的血糖測定(CGM)やカーボカウントなどにも対応しています。また近年の糖尿病治療においてより注目されているGLP-1受容体作動薬の導入は全国的にも多い医療機関です。糖尿病療養指導士によるインスリン注射や自己血糖測定の指導、管理栄養士による食事療法の指導は行うだけでなく、時には家族指導なども行うことで、より包括的に患者さんの治療を実践しております。血糖コントロールに加えて、糖尿病合併症や肥満、脂質異常症、動脈硬化症の診断と治療も行っています。この中には、神経障害の評価、上肢・下肢血圧同時測定による動脈硬化の評価、血管内皮機能の評価、腹部CT検査による内臓脂肪の評価などが含まれます。

 合併症のある患者さんでは、眼科、腎臓内科、循環器内科、脳神経内科、消化器内科、整形外科、皮膚科、歯科口腔外科、また、運動療法についてリハビリテーション科など多くの関連各科と連携しながら治療を行っています。

 また、入院に関しても目的に応じていろいろなプログラム(糖尿病教育入院、内分泌学的検査入院、緊急入院)で対応し、それぞれの治療目的達成に努力しています。

 生活習慣病は、生涯にわたる治療が必要です。院外から紹介された患者さんは、さまざまな治療で病状が改善した後、原則的に紹介元の病院や医院に戻って治療を続けていただきます。当科での診療が必要になれば、またいつでも診療いたします。このような紹介先の病院や医院と密接な連携をもって診療しております。

  • 糖尿病教育入院
     治療・検査・教育の三本柱からなります。食事療法や運動療法の知識を身につけていただくだけでなく、薬物療法も必要に応じて始めます。治療薬は内服薬から注射薬まで様々です。各検査結果から病態に則した治療の実践を行うとともに、患者さんひとりひとりのニーズに合った治療の提供ができるよう心がけております。多岐にわたる合併症を適切に評価するために検査を集約して行います。また他職種の医療スタッフによる講義や指導を体験いただくことで、より多角的に、糖尿病との適切なつき合い方を身に付けていただくことができるようにしております。期間は1~2週間となります。
  • 内分泌学会学的検査入院
     内分泌疾患の診断のための入院となります。疑わしい疾患に応じて各種分泌学的負荷試験を中心に精査を行います。期間は1週間前後です。
  • 緊急入院
    糖尿病患者さんは昏睡、重症感染症などのため急に入院治療が必要になることがあります。また内分泌疾患には全身状態が急激に増悪する疾患もあり、迅速に随時対処しております。

医師

栗山 仁

(診療部長兼科部長)

消化器内科部長兼務

長谷部 正紀

卒業年 平成24年

 糖尿病・代謝内分泌疾患の管理

日本内科学会 認定内科医・指導医

日本糖尿病学会 専門医

日本内分泌学会 内分泌代謝科(内科)専門医

臨床研修指導医

伊藤 浩平

卒業年 平成26年

 糖尿病・代謝内分泌疾患の管理

日本内科学会 認定内科医・指導医

日本糖尿病学会 専門医

日本内分泌学会 内分泌代謝科(内科)専門医

川野 浩和

卒業年 平成29年

 糖尿病・代謝内分泌疾患の管理

吉野 翔太

卒業年 平成30年

 糖尿病・代謝内分泌疾患の管理

山田 愛子

卒業年 平成31年

 糖尿病・代謝内分泌疾患の管理

佐藤 忍(非常勤)

卒業年 昭和56年

 糖尿病教育 代謝内分泌疾患の管理

 特殊な病態 妊娠・周術期の糖尿病 糖尿病・内分泌疾患の管理

日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医・内科指導医

日本糖尿病学会 認定医・専門医・研修指導医

日本内分泌学会 内分泌代謝科(内科)専門医・指導医

日本消化器病学会 消化器病専門医・指導医

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医

日本医師会認定産業医

日本病態栄養学会 病態栄養専門医・NSTコーディネーター・病態栄養専門医研修指導医

日本肥満学会 肥満症専門医・指導医

日本臨床検査医学会 臨床検査専門医・管理医

田村 遥(非常勤)

卒業年 平成21年

 糖尿病・代謝内分泌疾患の管理

日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医

日本糖尿病学会 専門医

日本内分泌学会 内分泌代謝科(内科)専門医

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電話:0467-52-1111(代表)
ファクス:0467-54-0770
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