整形外科

更新日  令和6年10月1日

 整形外科とは骨や筋肉、関節の他に脊椎や神経などが密接に連携して身体を動かすことが出来る「運動器」の機能的改善を目的とする診療科です。

 当科は常勤医師7名、非常勤医師2名で整形外科診療全般を行っております。

 診療体制は、一般外来は午前中、専門外来は予約制でスポーツ、肩関節(丹羽)、思春期側弯症(合田)を行っています。また、一般外来では新患担当医を設け、各日の新患患者は原則的に新患担当医が診察します。予約患者は2~3名の医師が担当し予約時間に沿って、なるべく待ち時間を少なくするように努力しています。

 令和5年8月より脊椎センター・人工関節センターを開設いたしました。

茅ヶ崎市立病院通信
当院の広報紙、茅ヶ崎市立病院通信で整形外科の取組みが紹介されています。

 令和5年度の手術件数は外来手術を含めると867例で、より低侵襲な方法やインストゥルメンテーションを使用した脊椎手術は147例と年々増加しております。また、関節手術は人工関節置換術(股関節・膝関節)が132例、膝前十字靭帯再建術を含む関節鏡手術が62例で、高齢者の大腿骨近位部骨折(人工骨頭挿入術と骨整合術)が132例でした。

年度別の手術件数

病態・部位・術式
令和5年度

令和4年度

令和3年度

脊 椎

頚椎

16

18

22

胸腰椎

131

109

93

147

127

115

関 節
人工股関節置換術

45

26

28

人工膝関節置換術

76

73

47

人工肩関節置換術

3

2

1
脛骨骨切り術

8

6

7

132

107

83
前十字靭帯再建術

8

14

9

その他 関節鏡手術

54

62

45

62

76

54

骨 折

 

四肢骨観血的整復固定術

192

223

211

人工骨頭挿入術

45

60

44

大腿骨近位部骨折 骨接合術

87

92

96

324

375

351

その他

202

193

153

総計

867

878

755

 

診療科の特色

  • 当科では日本脊椎脊髄病学会の指導医が2名在籍しており、診断から治療までより専門的な診療にあたっております。脊椎領域における変性疾患や椎体骨折に対しては原則的に保存的治療を十分に行いますが、重度の神経障害や腰下肢痛が強く日常生活動作(ADL)の改善がなかなか得られない患者さんに対しては積極的に外科的治療を行っています。腰椎椎間板ヘルニアに対しては顕微鏡を用いた除圧術や腰椎変性側弯症やすべり症などの脊柱管狭窄症に対してはインストゥルメンテーションを用いた矯正固定手術や症例によっては低侵襲手術の一環として側方経路腰椎椎体間固定術(Lateral Lumbar Interbody Fusion:LIF)を併用することもあります。
  • また、腰椎椎間板ヘルニアの治療に使用される新しい方法で、腰椎椎間板内酵素注入療法(ヘルコニア®)を行っています。ヘルコニア®は髄核内の保水成分を分解し、水分によるふくらみを和らげる効果があります。入院期間は1泊で、早期の社会復帰が可能です。注意点として、投与によるアレルギー症状や過去に椎間板内酵素注入療法を受けたことのある方は、再度この治療法を受けることができません。さらにヘルニアのタイプによっては椎間板内酵素注入療法の適応とならないことがあります。
  • 関節領域における重度の変形性関節症に対してはナビゲーションシステムを用いた人口関節置換術を主に膝関節(Total Knee Arthroplasty:TKA)、股関節(Total Hip Arthroplasty:THA)に行っており、中等度の変形性膝関節症例に対しては高位脛骨骨切術(HTO)を選択することもあります。術後早期にリハビリテーションの介入をすることで入院期間は2~3週間となっています。
  • スポーツ・関節障害に対してはより低侵襲な関節鏡手術法を選択しています。特に膝前十字靭帯断裂に対しては早期の競技復帰とパフォーマンスの維持を目指すため再建術後も理学療法士と協同し治療にあたっています。
  • 我が国の超高齢社会を背景に増加傾向にある高齢者の大腿骨近位部骨折に対しては可及的早期(可能であれば受傷日同日)に手術を行い、近隣の回復期リハビリテーション病院などと連携しより積極的なリハビリテーションを介入することで受傷前のADLの状態まで回復することを目指しています。そのほかの四肢骨折に対しては保存的治療を第一に考えていますが、最小侵襲に対応した内固定材を用いて外科的治療を選択することもあります。特に、骨質が脆弱な高齢者の骨折に対しても固定性が得られるlocking plateを用いて術後早期に可動域訓練を開始し良好な成績が得られています。

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医師

河野 心範

(中央診療部長兼科部長・脊椎センター長)

卒業年 平成8年

医学博士
日本整形外科学会 整形外科専門医

日本整形外科学会 整形外科脊椎脊髄病認定医

日本脊椎脊髄病学会 指導医

日本脊椎脊髄病学会・日本脊髄外科学会 脊椎脊髄外科専門医

身体障害者福祉法指定医(肢体不自由)

臨床研修指導医

丹羽 陽治郎

(副科部長・人工関節センター長)

 

卒業年 平成19年

日本整形外科学会 整形外科専門医

身体障害者福祉法指定医(肢体不自由)

臨床研修指導医

合田 篤史

(脊椎副センター長)

 

卒業年 平成25年

日本整形外科学会 整形外科専門医

身体障害者福祉法指定医(肢体不自由)

難病指定医

井窪 元太

卒業年 平成28年

日本整形外科学会 整形外科専門医

熊原 悠生実

卒業年 平成31年

板垣 遼
卒業年 令和3年
瀬崎 真帆
卒業年 令和3年
日詰 雄太
卒業年 令和2年

河井 卓也

(非常勤)

卒業年 平成11年

日本整形外科学会 整形外科専門医

日本整形外科学会 整形外科脊椎脊髄病認定医

日本脊椎脊髄病学会 指導医

加納 健司

(非常勤)

卒業年 平成19年
日本整形外科学会 整形外科専門医

日本整形外科学会 整形外科スポーツ認定医

日本整形外科学会 整形外科脊椎脊髄病認定医

運動器リハビリテーション医

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外来スケジュール

 

病診連携予約

丹羽陽治郎 合田篤史 河野心範 河野心範 河野心範
新 患 井窪元太 熊原悠生実 丹羽陽治郎 井窪元太 熊原悠生実
  板垣遼   瀬崎真帆  
脊椎センター   合田篤史 河野心範 河野心範 河野心範
人工関節センター 丹羽陽治郎   丹羽陽治郎 井窪元太  
予約/再来 丹羽陽治郎 合田篤史 河野心範 河野心範 河野心範
熊原悠生実   合田篤史 加納健司 合田篤史
瀬崎真帆   井窪元太   板垣遼
特殊外来(午後)  

第3週午後

側弯症外来

合田篤史

スポーツ・

関節外来

丹羽陽治郎

   

(注)脊椎センター・人工関節センター受診をご希望の患者さんは、紹介状をお持ちください。
(注)病診連携予約や新患に関しては専門分野に限らず随時対応しております。

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