整形外科

更新日  令和5年4月3日

 整形外科とは骨や筋肉、関節の他に脊椎や神経などが密接に連携して身体を動かすことが出来る「運動器」の機能的改善を目的とする診療科です。

 当科は常勤医師7名、非常勤医師2名で整形外科診療全般を行っております。

 診療体制は、一般外来は午前中、専門外来は予約制でスポーツ、肩関節(丹羽)、思春期側弯症(河野)を行っています。また、一般外来では新患担当医を設け、各日の新患患者は原則的に新患担当医が診察します。予約患者は2~3名の医師が担当し予約時間に沿って、なるべく待ち時間を少なくするように努力しています。

 令和3年度の手術件数は外来手術を含めると755例で、より低侵襲な方法やインストゥルメンテーションを使用した脊椎手術は115例と年々増加しております。また、関節手術は人工関節置換術(股関節・膝関節)が75例、膝前十字靭帯再建術を含む関節鏡手術が53例で、高齢者の大腿骨近位部骨折(人口骨頭挿入術と骨整合術)が140例でした。

 

年度別の手術件数
病態・部位・術式
令和元年
令和2年
令和3年

脊 椎

 

 

 

頚椎

9

19

22

胸腰椎

66 84 93

75

103

115

関 節
人工股関節置換術

36

21

28

人工膝関節置換術

39

32

47

脛骨骨切り術

8

8

7

前十字靭帯再建術 15 7

9

その他 関節鏡手術 51 60

45

149

128

136

骨 折

 

四肢骨観血的整復固定術

214

186

211

人工骨頭挿入術

53

51

44

大腿骨近位部骨折 骨接合術

104

96

96

371

333

351

その他

256

118

153

総計

851

682

755

 

診療科の特色

  • 当科では日本脊椎脊髄病学会の指導医が3名在籍しており、診断から治療までより専門的な診療にあたっております。脊椎領域における変性疾患や椎体骨折に対しては原則的に保存的治療を十分に行いますが、重度の神経障害や腰下肢痛が強く日常生活動作(ADL)の改善がなかなか得られない患者さんに対しては積極的に外科的治療を行っています。腰椎椎間板ヘルニアに対しては顕微鏡を用いた除圧術や腰椎変性側弯症やすべり症などの脊柱管狭窄症に対してはインストゥルメンテーションを用いた矯正固定手術や症例によっては低侵襲手術の一環として側方経路腰椎椎体間固定術(Lateral Lumbar Interbody Fusion:LIF)を併用することもあります。
  • 関節領域における重度の変形性関節症に対してはナビゲーションシステムを用いた人口関節置換術を主に膝関節(Total Knee Arthroplasty:TKA)、股関節(Total Hip Arthroplasty:THA)に行っており、中等度の変形性膝関節症例に対しては高位脛骨骨切術(HTO)を選択することもあります。術後早期にリハビリテーションの介入をすることで入院期間は2~3週間となっています。
  • スポーツ・関節障害に対してはより低侵襲な関節鏡手術法を選択しています。特に膝前十字靭帯断裂に対しては早期の競技復帰とパフォーマンスの維持を目指すため再建術後も理学療法士と協同し治療にあたっています。
  • 我が国の超高齢社会を背景に増加傾向にある高齢者の大腿骨近位部骨折に対しては可及的早期(可能であれば受傷日同日)に手術を行い、近隣の回復期リハビリテーション病院などと連携しより積極的なリハビリテーションを介入することで受傷前のADLの状態まで回復することを目指しています。そのほかの四肢骨折に対しては保存的治療を第一に考えていますが、最小侵襲に対応した内固定材を用いて外科的治療を選択することもあります。特に、骨質が脆弱な高齢者の骨折に対しても固定性が得られるlocking plateを用いて術後早期に可動域訓練を開始し良好な成績が得られています。

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医師

河野 心範(中央診療部長兼科部長)

卒業年 平成8年

医学博士
日本整形外科学会 整形外科専門医

日本整形外科学会 整形外科脊椎脊髄病認定医

日本脊椎脊髄病学会 指導医

日本脊椎脊髄病医学会・日本脊髄外科学会 脊椎脊髄外科専門医

身体障がい者福祉法指定医(肢体不自由)

臨床研修指導医

丹羽 陽治郎(副科部長)

卒業年 平成19年

日本整形外科学会 整形外科専門医

身体障がい者福祉法指定医(肢体不自由)

長尾 明紘

卒業年 平成24年

日本整形外科学会 整形外科専門医

麻酔科標榜医

日本麻酔科学会 麻酔科認定医

身体障がい者福祉法指定医(肢体不自由)

ロコモアドバイスドクター

合田 篤史

卒業年 平成25年

日本整形外科学会 整形外科専門医

身体障がい者福祉法指定医(肢体不自由)

難病指定医

土肥 健人

卒業年 平成27年

日本整形外科学会 整形外科専門医

清水 裕貴
卒業年 令和2年
永井 祐介
卒業年 令和3年
河井 卓也(非常勤)

卒業年 平成11年

日本整形外科学会 整形外科専門医

日本整形外科学会 整形外科脊椎脊髄病認定医

日本脊椎脊髄病学会 指導医

加納 健司(非常勤)

卒業年 平成19年
日本整形外科学会 整形外科専門医

日本整形外科学会 整形外科スポーツ認定医

日本整形外科学会 整形外科脊椎脊髄病認定医

運動器リハビリテーション医

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