歯科口腔外科

更新日  令和4年8月25日

2020年4月、歯科口腔外科が新設されました。

 

歯科口腔外科とは?

 口腔(こうくう、口のなか)、顎(あご)、顔面ならびにその隣接組織に現れる病気を担当します。

口腔・顎・顔面領域の外科治療を中心に行う診療科です。口腔外科と聞くとこわそうなイメージですが、かかりつけの歯科の先生と連携し、歯科の外科として怖くない安心して受診できる科をめざしています。

主な対象疾患

(1)抜歯:親知らず、過剰埋伏歯など

(2)炎症:歯が原因であごや顔が腫れて痛む、蜂窩織炎(ほうかしきえん)・骨髄炎(こつずいえん)・薬剤関連顎骨壊死(やくざいかんれんがっこつえし)など

(3)外傷:あごの骨折や歯の脱臼、舌や歯肉、唇などの傷

(4)腫瘍:あごの骨の中や口の中にできる腫瘍など

(5)嚢胞(のうほう):あごの骨の中や唇などにできる袋状の病気

(6)粘膜の病気:口内炎、口腔カンジダ症、白板症、扁平苔癬、味覚障害など

(7)唾液腺の病気:唾石、唾液腺炎、口腔乾燥症など

(8)顎関節症 顎関節脱臼

(9)口腔心身症:舌痛症など

(10)その他:三叉神経痛、睡眠時無呼吸症候群など

(11)口腔機能管理⇒周術期等口腔機能管理、糖尿病歯周病管理

診療内容

・上記対象疾患の診断と治療を行っています。

・入院が必要になる場合

 (1)全身麻酔が必要となる手術⇒埋伏歯抜歯、大きな嚢胞(のうほう)や腫瘍の摘出、骨折治療など

 (2)全身管理をふくめた治療が必要な場合⇒重症化した骨炎、骨髄炎、蜂窩織炎(ほうかしきえん)など

 (3)体の病気や常用薬により、抜歯後の出血や感染が予想される場合など

・様々な全身の病気(心臓病、糖尿病、腎臓病、血液疾患、血液さらさらの薬、骨粗しょう症の薬を使用しているなど)をおもちの患者さんの抜歯を含めた歯科治療は、必要に応じて医科主治医と連携し安全に行います。

・歯科治療(虫歯、入れ歯、歯周病など)について

 当院に長期入院中の方、全身疾患により治療が難しく、かかりつけ歯科または医科の先生からの紹介状をお持ちの方のみを対象としています。それ以外の場合は、地域の連携歯科医院をご紹介させていただいております。

周術期等口腔機能管理~手術・薬物療法・放射線治療・緩和医療

 全身麻酔手術後合併症(肺炎、傷口の感染など)や、がん薬物治療・放射線療法中の歯肉やあごの炎症、口腔粘膜炎の重症化などに口腔内の細菌(300~400種類の細菌が108~1010個/g存在)が関与します。治療に伴い口腔乾燥や味覚の変化などお口の不快症状も出現します。

 当院では、口腔内細菌による合併症の軽減や入院日数の短縮、治療をスムーズにすすめ生活の質(QOL)の向上を目的に口腔管理を行っております。治療開始前、治療中、治療後からでも口腔内に問題がある場合はご相談ください。

糖尿病教育入院 歯周病・口腔機能管理

 歯周病は糖尿病の併存症の一つです。歯周病はインスリン作用を阻害し血糖コントロールを悪化させます。また糖尿病があると歯周病になりやすく重症化しやすくなります。当院代謝内科教育入院時、代謝内科と連携し歯周病と口腔機能チェックを行います。退院後はかかりつけ歯科の先生に連携させていただきます。

初診について

(1)初診受付時間:午前8時30分~11時30分(第1火曜日、毎週木曜日は除く)

★急患の方はお電話をください。初診受付時間外でも診察いたします。

★予約の方が優先となりますので、予約がない場合2~3時間程度の待ち時間が発生しております。ご了承ください。

(2)受診の際には、必ずかかりつけの先生に紹介状を記載していただくようお願いいたします。地域の歯科・医科医療機関の先生方と緊密な連携体制をとり、診療を行います。

★2021年1月~ 紹介状をお持ちの患者さんは、電話での予約が可能になりました。(口腔外科のみです)

歯科口腔外科初診予約専用電話 0467(52)1118までお電話をお願いします。

(3)お薬手帳を必ずお持ちください。お持ちでない場合、手術のご相談ができません。電子お薬手帳の方は、プリントアウトしてお持ちください。

(4)抜歯などの外来外科手術は、基本的には初診時には行いません。ご了承ください。

(5)当院他科に通院中の方が歯科口腔外科に受診する場合は、紹介状がないと選定療養費5,500円がかかります。ご注意ください。

再診について

 (1)原則予約制です。(AM 診察 PM 外科手術)

 ★症状の変化など生じた場合は早めにお電話にてご予約ください。

 (2)外来手術は月~木(金曜日)午後完全予約制です。

診療実績

  2020年度 2021年度
初診患者数

1,762

2,051
外来手術件数 429 398
入院患者数 70 137
全身麻酔手術件数 34 75

周術期等口腔機能管理件数 手術

742 548
薬物・放射線療法 81 99
糖尿病教育入院 歯周病チェック

60

31

 

歯科口腔外科よりメッセージ

 口腔外科領域の病気は、食事や発音・会話がうまくできないなどの機能的な障害に加えて審美的(見た目)な障害も生じます。治療により口腔・顎・顔面全体の自然な形態や機能の回復を図る、そのお手伝いをするのが口腔外科です。不安なこと、心配なことは、歯科医師、看護師、歯科衛生士、クラーク等気軽にお声かけください。


医師

小泉 文(科部長)

卒業年 平成9年
日本口腔外科学会 口腔外科専門医

日本有病者歯科医療学会 専門医・指導医

日本がん治療認定医機構 がん治療認定医(歯科口腔外科)

ICD制度協議会認定インフェクションコントロールドクター

小山 千佳

卒業年 平成20年

日本口腔外科学会 口腔外科認定医

日本外傷歯科学会 指導医

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