内視鏡センター

更新日  令和6年4月18日

ご紹介

 当内視鏡センターは、日本消化器内視鏡学会の認定施設として、消化器内科・外科・呼吸器内科・呼吸器外科・内視鏡技師・看護師が連携をとって検査や治療にあたっています。日本消化器内視鏡学会の専門医5名が常勤医として在籍しており、女性の医師も多数おります。また、消化管出血や閉塞性黄疸などの緊急を要する内視鏡に対し、24時間対応できる体制をとっており、夜間・休日も必要な処置をすぐに実行できます。2018年4月から当院は神奈川県指定のがん診療連携拠点病院に認定されました。患者さんに確かな技術で安心して検査を受けていただくとともに、今後、更なるがんの内視鏡診断および治療に積極的に取り組みます。

内視鏡センターの特徴

【より快適な内視鏡検査が可能に】

 内視鏡センターでは、内視鏡検査室3室および透視下内視鏡検査室1室の計4室で内視鏡検査を行います。それぞれの内視鏡検査室では、ゆったりとしたスペースで、快適に検査を受けていただけます。

内視鏡室
3部屋ある内視鏡室は、部屋ごとに異なる配色となっています。

【リカバリー室の新設】

 内視鏡センター内に、鎮静剤(眠くなる薬)を使用して内視鏡検査を受けた患者さんが、一時的に休んでいただくためのリカバリー室を10床新設しました。

 より多くの患者さんに、鎮静剤を使用した内視鏡検査を受けていただけます。

リカバリー室

リカバリー室
リカバリー室は南側からの自然採光をたっぷり取り入れた、明るいお部屋です。

【消化器内科外来の併設】

 消化器内科外来を内視鏡センターに併設します。外来診療で、緊急内視鏡が必要と判断された患者さんに、迅速に検査や内視鏡治療を行うことができます。

診察室
診察室は、患者さんの不安を和らげられるよう、温かみのある配色としました。

鎮静剤を使用した日帰り内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)

2017年10月から、鎮静剤を使用した内視鏡検査を開始しました。検査時に鎮静剤を投与すると、ぼーっと眠たいような状態となり、比較的楽に検査を受けることができます。ご希望の方は、消化器内科外来にて、その旨をお伝えください。鎮静剤投与後の注意事項としては、目が覚めたあとも、眠気やふらつきが生じることがあるので、検査後約30~60分程度は病院で休んでいただく必要があります。また、当日は、自動車・バイク・自転車の運転や機器の操業はできませんのでご注意ください。

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使用機器

最先端の内視鏡器具

 内視鏡診断・治療では、鮮明な画像が得られることが特に重要となります。当院では、ハイビジョンCCDカメラ搭載の内視鏡、拡大内視鏡、超音波内視鏡を備え、病変の早期発見、良悪性の鑑別診断、腫瘍の進展状態の診断を行っています。また、2015年には穿刺機能を備えた超音波内視鏡を購入し、超音波内視鏡検査(EUS)、超音波内視鏡下吸引針生検(EUS-FNA)、超音波内視鏡下治療(interventional EUS)の症例数も増加傾向です。

 内視鏡センターの開設に伴い、最新の造影超音波内視鏡を導入し、膵臓や胆管の超音波検査(エコー)を行うことが可能となりました。また、造影超音波内視鏡に加えて小腸内視鏡も導入することで、これまで大学病院に紹介していた患者さんでも、当院で検査や治療が可能となります。

 

経鼻内視鏡について

 従来の胃カメラ(径10mm程度)に比べ、5mm程度とかなり細い内視鏡を使用し、鼻から挿入することができます。喉の奥の吐き気を感じる場所を刺激しないため、検査中の咽頭反射(オエッとなること)が少なくなります。当院では、最新のハイビジョン経鼻内視鏡を備えており、患者さんの希望に応じて、通常の胃カメラとの使い分けをします。

二酸化炭素の送気装置

 通常の内視鏡検査では、内視鏡から空気を送気して観察します。そのため、検査後にお腹がはったり気持ちが悪くなることがあります。当院では、空気の代わりに二酸化炭素を送気する装置を常備し、主に大腸カメラ・治療内視鏡に使用しております。二酸化炭素は水や体内に吸収されやすいため、検査後のお腹のはりや苦しさを軽減できます。

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内視鏡治療

 内視鏡器具と技術の進歩により、従来内視鏡では治療が難しかった病気も治せるようになってきています。当院でも経験豊富な医師により、様々な疾患・治療に取り組んでいます。

当院で行っている内視鏡治療

粘膜下層剥離術(ESD)、粘膜切除術(EMR)、大腸ポリープ切除術、消化管止血術、消化管ステント留置術、胃瘻造設術(PEG)、異物除去術、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)、胆管結石除去術、胆道・膵管ステント留置術、超音波内視鏡下治療(interventional EUS)など

検査実績・件数

 

2017年度

2018年度

2019年度

2020年度

2021年度

2022年度
上部消化管内視鏡(胃カメラ)

3,899

3,989

4,186

3,545 3,843 4276

粘膜切除術(EMR)

7

11

14

8 7 13

粘膜下層剥離術(ESD)

65

88

76

74 105 94

内視鏡止血術

85

101

69

90 121 144

胃瘻造設・交換

62

77

93

78 99 104

拡張・金属ステント

15

20

36

34 20 16
下部消化管内視鏡(大腸カメラ)

2,440

2,471

2,535

2,080 2,403 2641

ポリペクトミー・粘膜切除術(EMR)

1,101

1,037

1,152

900 1,056 1285

粘膜下層剥離術(ESD)

38

27

70

79 97 62

内視鏡的止血術

109

104

32

28 29 60
拡張・金属ステント

19

15

20

13 15 31
内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)

275

284

378

364 354 277

採石

67

102

117

127 110 132

胆管ステント・ドレナージ

99

113

90

120 172 166
超音波内視鏡(EUS) 82 80 266 274 220 413
超音波内視鏡下吸引針生検(EUS-FNA) 17 24 41 44 44 68
超音波内視鏡下治療(Interventional EUS) 0 2 10 17 15 13
気管支鏡(BF)

118

91

83

80 133 18

新型コロナウイルス感染症対策

  • 内視鏡センターに入室される前に、患者さんには再度検温および問診を行っています。
  • 検温や問診にて、医師の判断により、内視鏡検査を延期させていただくことがございます。
  • 内視鏡待合室・検査室では、検査開始直前までマスクの着用をお願いします。
  • 内視鏡機器や検査ベッド、共有スペースの机や椅子などは、適宜アルコールで清拭・消毒をしています。
  • 検査に使用した内視鏡ファイバーは、高水準消毒を行い、洗浄・消毒履歴管理システムにて管理し、常に清潔な内視鏡ファイバーを提供できるよう努めています。
  • 内視鏡検査担当医や検査助手は、マスクおよびアイガード・フェイスシールド、長袖ガウン、手袋を着用して対応し、患者さん毎にガウンと手袋は交換し、手洗いによる手指洗浄を行っています。

病診連携への取り組み

 当院の患者支援センター経由もしくはオンラインで、開業医の先生方が、当院で施行する胃カメラ・大腸カメラ検査の予約が可能です。さらに、令和3年12月より鎮静剤を使用した胃カメラ検査の予約も可能になりました。

スタッフ

日本消化器内視鏡学会指導医3名、専門医2名、他6名
日本消化器内視鏡学会内視鏡技師免許取得看護師8名

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医師

佐藤 高光(センター長)(消化器内科兼任)

卒業年 平成21年

医学博士

日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医・指導医

日本消化器病学会 消化器病専門医・指導医

日本消化器病学会 関東支部・評議員
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医・指導医

日本消化器内視鏡学会 関東支部・評議員

日本肝臓学会 肝臓専門医

日本膵臓学会 指導医

日本胆道学会 認定指導医

身体障がい者福祉法指定医(肝臓機能障がい)

臨床研修指導医

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