耳鼻いんこう科
更新日 令和7年10月21日
耳鼻いんこう科とは
耳鼻いんこう科は、みみ、はな、のど、くびという広い領域を内科的、外科的に治療していく診療科です。当科では感染症、難聴、めまいなどの急性期疾患の入院治療や、手術の必要な疾患に重点を置いて、小児から成人までの急性期疾患の入院治療や手術に重点を置いて診療しています。
対象疾患・症状
耳鼻いんこう科が対象とする疾患・症状は多岐にわたります。
主な対象疾患
- 耳の疾患: 中耳炎(急性・慢性)、突発性難聴、めまい、顔面神経麻痺、新生児聴覚検査 など
- 鼻の疾患: アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、副鼻腔腫瘍、鼻出血 など
- のど・首の疾患: 扁桃炎などの急性感染症、声帯ポリープ、喉頭腫瘍、頚部リンパ節腫瘍、頚部膿瘍 など
主な対象症状
- 耳: 聞こえにくい、耳の痛み、耳だれ、耳鳴り
- 鼻: 鼻水、鼻づまり、くしゃみ、においが分からない、鼻血
- のど: のどの痛み、飲み込みにくい、声がかすれる、呼吸苦
- 首: 首のしこりや腫れ
- その他:めまい、顔面神経麻痺、日中の眠気
これらの症状がある場合は、耳鼻いんこう科を受診することが推奨されます。
当科の方針
耳鼻いんこう科は、患者さんへの丁寧な説明と、急性期疾患への迅速な対応を基本方針としています。
- わかりやすい説明: ファイバースコープなどの画像を用いて、患者さん自身が病状を理解しやすいよう工夫しています。
- 急性期疾患への対応: 扁桃炎やめまい、突発性難聴など、入院が必要な急性期の疾患には迅速に対応し、早期の回復を目指します。
- 手術治療: ナビゲーション下の内視鏡下副鼻腔手術や口蓋扁桃摘出術、頚部手術など良性疾患を中心に行っています。
- 地域連携: 近隣の耳鼻いんこう科クリニックと連携し、専門的な治療が必要な患者さんを受け入れたり、手術後の患者さんをかかりつけ医へ紹介したりすることで、地域医療に貢献しています。悪性腫瘍の診断となった場合は、専門医のいる高次医療機関へ速やかに紹介させていただきます。
診療実績
主な手術実績 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
---|---|---|---|
鼓膜喚起チューブ挿入術 | 32 | 16 | 15 |
先天性耳瘻管摘出術 |
2 | 2 | 6 |
内視鏡下副鼻腔手術(腫瘍摘出含む、ナビゲーション併用) | 47 | 68 | 63 |
鼻中隔矯正術 | 30 | 41 | 32 |
内視鏡下鼻腔手術1型(下甲介手術) | 60 | 74 | 66 |
扁桃摘出術(口蓋扁桃とアデノイド切除) | 105 | 103 | 127 |
口腔・咽頭良性腫瘍摘出術 | 4 | 1 | 0 |
喉頭微細手術(声帯ポリープ等) | 6 | 5 | 6 |
耳下腺腫瘍摘出術 | 4 | 3 | 3 |
顎下腺摘出術(腫瘍・唾石症) | 2 | 5 | 2 |
頸部リンパ節摘出術 | 5 | 2 | 7 |
頸部嚢胞摘出術 | 1 | 4 | 1 |
気管切開術 | 14 | 8 | 8 |
その他 | 18 | 12 | 15 |
合 計 | 330 | 344 | 351 |
医師の紹介
田中 恭子(科部長)
卒業年 平成19年
日本耳鼻咽喉科学会 耳鼻咽喉科専門医・耳鼻咽喉科専門研修指導医
身体障害者福祉法指定医(聴覚又は平衡機能障害・音声機能、言語機能又はそしゃく機能障害)
補聴器相談医
臨床研修指導医
小林 茉莉子
卒業年 平成24年
日本耳鼻咽喉科学会 耳鼻咽喉科専門医
身体障害者福祉法指定医(聴覚又は平衡機能障害・音声機能、言語機能又はそしゃく機能障害)
難病指定医
補聴器相談医
浅野 朋佳
卒業年 令和4年
榎本 浩幸(非常勤)
卒業年 平成元年
日本耳鼻咽喉科学会 耳鼻咽喉科専門医