眼科

更新日  令和7年10月21日

眼科とは

眼科は、身近な目の病気から専門的な病気まで幅広く診療しています。白内障、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性などの診断と治療を行い、特に白内障は、入院だけでなく日帰りでの手術にも力を入れているのが特徴です。

また、斜視や弱視など、お子さんの目の健康もサポートしています。結膜炎やドライアイ、ものもらいといった一般的な目のトラブルにも対応しており、レーザー治療や翼状片の手術も行っています。

地域の診療所や病院と密に連携を取りながら、患者さん一人ひとりに最適な治療を提供することを目指しています。

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対象疾患・症状

眼科が対象とする疾患と症状は、以下の通りです。

主な対象疾患

  • 白内障: 水晶体が濁り、視力が低下する病気です
  • 緑内障: 視神経に障害が起こり、視野が狭くなる病気です
  • 糖尿病網膜症: 糖尿病の合併症として網膜の血管に異常が生じる病気です
  • 加齢黄斑変性: 加齢により網膜の中心部である黄斑に障害が起きる病気です
  • 斜視・弱視: 小児にみられる目の位置がずれたり、視力が十分に発達しなかったりする病気です

主な対象症状

  • 視力低下: 物が見えにくくなる症状です
  • かすみ目: 物がぼやけて見える症状です
  • 飛蚊症: 目の前に黒い点や糸くずのようなものが飛んで見える症状です
  • 目の充血・かゆみ: 結膜炎やアレルギーによる症状です
  • 目の痛みや違和感: ドライアイやものもらいなどが原因となる場合があります
  • 視野が欠ける: 緑内障などで見られる症状です

レーシックに代表される屈折矯正手術やコンタクトレンズは取り扱っていません。

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当科の方針

光干渉断層血管撮影(OCTA)が可能な光干渉断層計(OCT)、インドシアニングリーンやフルオレセイン造影検査が行なえる眼底カメラを備えており、一般的な眼底疾患のみならず、加齢黄斑変性症や、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫など黄斑疾患の診断が可能です。治療は、レーザー光凝固や硝子体手術はもちろん、光線力学的療法(PDT療法)や、抗VEGF療法も行っています。近年、抗VEGF療法の適応疾患が拡大し、患者様の数が大変増加しています。治療の予約が混んでいると早期治療が困難な場合もありますので、まずはかかりつけの先生にご相談いただくことをお勧めします。増殖糖尿病網膜症や、黄斑円孔、黄斑前膜などには積極的に硝子体手術を行なっています。

硝子体手術は25Gシステムを用いて、患者さんの負担の軽減をはかっています。また、網膜剥離はなるべく早期の手術が望ましいため、当院での手術が困難な場合には、大学病院にご紹介する事もあります。

白内障について

年間600から700件の手術を行なっています。超音波水晶体摘出術と折りたたみ眼内レンズの組み合わせで、2.65mmの傷口から手術を行なうことができます。手術は入院していただいて行なっています。外来での手術は行っていません。多焦点眼内レンズは導入していません。手術は予約制で、約4か月の待ち時間となっています。

受診されるときのお願い

外来は大変込み合っています。初診は完全紹介制です。必ず紹介状をお持ちください。待ち時間は長く、3時間ほどになることもあります。初診時の科部長診察は原則として、科部長あての紹介状をお持ちの方に限らせていただいています。また、視力は眼科疾患の診断に欠かせない情報です。初診の方は原則として、視力検査をさせていただきます。また、眼底の精密検査には散瞳剤を使用します。検査後は4~5時間は眼のピントが合いにくく、大変まぶしくなります。ご自分での運転は避けて来院してください。
当院での眼科は診療所の先生との連携を積極的に行っています。当院での治療で病状が落ち着いた方はお近くの診療所への通院をお願いしておりますので、ご了承ください。

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診療実績

入院手術

病 名 2022年度 2023年度 2024年度
白内障手術 635 751 743
網膜硝子体手術 48 27 30
その他 0 0 0
合 計 683 778 773

 

外来手術

術 式 2022年度 2023年度 2024年度
霰粒腫摘出術 4 0 0
眼瞼腫瘍切除術 0 2 0
翼状片切除術 0 5

0

斜視手術 0 0 0
抗VEGF抗体投与 1,528 1,656 1,935
その他 18 14 11
合 計 1,550 1,677 1,946

 

レーザー治療

  2022年度 2023年度 2024年度
糖尿病網膜症 137 178 218
網膜中心静脈(分枝)閉塞症

39

26 65
レーザー虹彩切開術 4 1 6
網膜裂孔閉鎖術 12 22 22
後発白内障切開術(YAGレーザー) 79 83 106
光線力学的療法(PDT) 2 5 0
その他 16 0 22
合 計 289 315 439

 

フルオレセイン蛍光眼底造影検査

病 名 2022年度 2023年度 2024年度
糖尿病網膜症 31 41 52
網膜中心静脈(分枝)閉塞症 23 34 34
網膜中心静脈(分枝)閉塞症 2 3 8
中心性網脈絡膜症 0 4 0
黄斑疾患 24 21 18
血管異常、血管腫 1 1 1
その他 24 18 20
合 計 105 122 133

 

インドシアニングリーン蛍光眼底造影検査

病 名 2022年度 2023年度 2024年度
加齢黄斑変性症などの疾患 61 51 66
中心性網脈絡膜症 4 8 16
その他 22 20 26
合 計 87 79 108

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医師の紹介

益原 奈美(診療部長 兼 科部長)

科部長

卒業年 昭和62年
日本眼科学会 眼科専門医
身体障害者福祉法指定医(視覚障害)
臨床研修指導医

熊中 万里子

卒業年 平成27年

荒崎 怜以

卒業年 平成30年
日本眼科学会 眼科専門医

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外来スケジュール

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