10月10日 地域医療支援研修会~多職種で取り組むACP~

更新日  令和7年10月17日

地域での情報共有と連携強化のための研修会

「多職種で取り組むACP」をテーマに医療関係者など約90名が参加

地域医療支援研修会

10月10日、当院講堂にて「令和7年度 第2回地域医療支援研修会」を開催いたしました。今回のテーマは「多職種で取り組むACP(アドバンス・ケア・プランニング)」。市役所高齢福祉課との共催での実施です。ACPとは、将来の医療やケアについて、本人があらかじめ考え、家族や医療・ケアチームと話し合い、その意向を共有する取り組みです。高齢化や医療の多様化といった背景の中で、近年ますます注目を集めています。

研修会3

研修会ではまず、当院におけるACPの取り組みを紹介した後、杏林大学の角田(すみた)ますみ先生によるご講演を行いました。角田先生はバイオエシックス(生命倫理)を専門とされ、アドバンス・ケア・プランニングにおける意思決定支援の在り方を研究されています。

講演では、ACPの基本的な考え方や実践のポイントについて改めて解説があり、各職種がどのように関わるべきかについて具体的なケースを交えながらお話いただきました。参加者の多くがうなずきながら耳を傾け、熱心に聞き入っている様子が印象的でした。

研修会2

研修会には医師、看護師、保健師、ケアマネージャー、社会福祉士、管理栄養士、理学療法士といった医療・福祉の専門職に加え、行政職員など幅広い職種の方々にご参加いただき、多職種がそれぞれの立場からACPにどう関わるかを学ぶ機会となりました。治療やケアの選択だけでなく、一人ひとりの生き方や価値観を尊重し、長期的な視点で医療と向き合っていくことの重要性についても改めて考えさせられる時間となりました。

研修会4

講演後には、参加者同士でACPについて話し合う時間も設けられ、活発な意見交換が行われました。「他職種との連携の重要性を実感した」「自分の職種からの関わり方を見直すきっかけになった」といった声が多く聞かれ、学びの多い会となりました。今回の研修会は、ACPの理解を深めるとともに、多職種連携の重要性を再認識する貴重な機会となりました。

研修会5

当院は、平成24年3月8日に神奈川県知事より「地域医療支援病院」としての承認を受けて以来、紹介患者さまへの医療提供や、地域の医療従事者を対象とした研修会の開催などを通じて、今後も地域医療の充実に努めてまいります。

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