10月25日 市立病院災害対応訓練を実施

更新日  令和7年10月31日

茅ヶ崎・寒川地区における災害協力病院との合同開催

訓練開始の様子

10月25日(土曜日)、当院にて災害対応訓練を実施しました。今回の訓練には茅ヶ崎市立病院の職員に加え、災害協力病院の皆さま、委託事業者の皆さま、平塚看護大学校の看護学生さま、茅ヶ崎市消防本部の救急隊員など、総勢約140名が参加しました。

病棟班ブリーフィング

本訓練は地域の災害拠点病院として、大規模災害に備え、職員一人ひとりの災害対応能力を高め、多職種連携による迅速かつ的確な情報共有や組織体制を確立することを目的として行われました。訓練では緊張感のある雰囲気の中、災害医療体制を構築した班ごとに細かく連携を取りながら、発災時の組織体制や現状の課題点を確認しました。

情報伝達訓練

本部の様子1

実際に災害が発生した状況を想定し、災害協力病院とのMCA無線での通信訓練で模擬患者情報が正確に伝達できることを確認したり、実動で病院間の転院搬送を実施しました。

本部の様子2

また、実際の災害発生時に想定される市民の通報から茅ヶ崎市消防本部の指令室を経由した情報伝達のシミュレーションや、ライフラインや物資の確認およびEMIS(広域災害・救急医療情報システム)への入力操作訓練も行いました。

トリアージ訓練

トリアージタグとホワイトボード

「トリアージ」とは
災害時における限られた人的物的資源のなかで、最大多数の傷病者に最善を尽くすために、傷病者の緊急度と重症度をふまえ、処置や搬送を行う優先順位を決めること。
◀写真左:トリアージした情報をもとに色分けし、傷病者に付けるタグ。色の区分は緊急の度合いを示す。

トリアージの様子

病院1階ではトリアージエリアを展開し、救急車にて搬送されてきた模擬患者の受け入れ、救護班の医師と看護師によるトリアージが行われ、処置完了もしくは入院転院までの運用確認を行いました。

入院転院訓練

避難誘導班

避難誘導班は、実際にストレッチャーや車いすを用いて模擬患者を移動させたり、30キログラム・60キログラムの人形を担いで階段での移動訓練を行いました。

病棟班看護師チーム

情報が集まる本部では実際にトランシーバーで連絡を取り合い、トリアージを行う救護班からの状況報告を受けて、手術可否の判断や病棟班への入院患者の受入れ調整など、様々な活動班による病院の機能維持に向けた運営方法を確認しました。

災害拠点病院として

訓練全体

この度の訓練では、多職種による情報共有と災害協力病院との連携体制の重要性を改めて確認する貴重な機会となりました。

そして災害対応においては、職員個々の迅速かつ的確な状況判断能力と、チームとしての協働性が不可欠であることを再認識いたしました。ご参加、ご協力いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。

今回得られた知見と明確になった課題に基づき、情報伝達のさらなる迅速化や特定の機材操作の習熟などの実践的な訓練を継続し、地域の災害拠点病院としての責務を果たしてまいります。

引き続き、ご理解とご協力をお願いいたします。

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