7月16日 がん化学療法のはなし

更新日  令和7年7月30日

今回のがん患者サロン「すまいる」は化学療法について講義を行いました

「すまいる」は、がんの悩みや体験を共有し、交流する患者サロンです

当院では、がん患者さんやそのご家族が、心の悩みや体験を語り合い、情報交換ができる場として、がん患者サロン「すまいる」を定期的に開催しています。

7月16日に行われた「すまいる」では「化学療法中の療養生活について」をテーマに当院の豊村外来看護師長の講義を行いました。豊村さんは抗がん剤などの投与管理・副作用の緩和・セルフケア支援など、がん化学療法についての専門的な知識と技術を持つ「がん化学療法看護認定看護師」として認定を受けており、日々現場で患者さんの診療に携わるがん化学療法のエキスパートです。

がん患者サロン

がん化学療法といえば、抗がん剤治療を思い浮かべる方も多いと思います。その際によく耳にするのが、脱毛や吐き気、食欲不振といった副作用のつらさ。しかし、最近では化学療法の内容や受ける環境も日々進歩しており、「外来で治療を受けながら、普段と変わらない生活を送っている方も多くいらっしゃる」と豊村さん。副作用の現れ方も薬の種類や治療方法によって異なるため、外来診療や生活のリズムを工夫することで、生活の質(QOL)を保つことができるというお話には、参加された方も大きくうなずかれていました。

がん化学療法について

当日は、看護学校からの実習生を含めて約10名の方が参加され、熱心に豊村さんの話に耳を傾けました。講義の終わりには、「手足のしびれにはどう対処したらいい?」「脱毛したときの生活の工夫は?」といった、日々の悩みに関する質問も多く寄せられました。豊村さんは、それぞれの質問に対して、具体的な事例を交えながら回答し、「患者さんの生活が維持できるよう、私たちもサポートしていきます」と力強いメッセージを贈りました。

がん診療の現場を熟知した専門家から直接話を聞ける、貴重な機会となりました。

がん化学療法について

講義の後には、参加された方の交流会を開催しました。当院の看護師も交流会に加わって日々の悩みや工夫していることについて意見を交わし、和やかな雰囲気の中で交流を図ることができました。交流会は治療に関する情報交換や日々の生活の工夫、気持ちの共有など、自由に語り合える交流の場としてご活用いただいています。

交流会の様子

次回のがん患者サロン

当院では、今後も「がん患者サロン」を定期的に開催してまいります。参加無料、予約不要ですのでご興味のある方は、ぜひお気軽にご参加ください。

次回の交流会では、「高額療養費制度について」をテーマに当院の社会福祉士が、医療費負担を軽減するための制度について、わかりやすく丁寧に説明いたします。がん治療は身体的・精神的な負担に加え、経済的な不安も大きなストレスとなりがちです。そんな中で、医療費の負担を軽減する制度を正しく理解し、活用することは、治療に集中するための大きな助けになります。今回の話を通じて、みなさまの日常の安心につなげていただければ幸いです。ぜひお気軽にご参加ください。

ご利用になるには、Adobe社 Acrobat Reader 4.0以降のバージョンが必要です。Acrobat Reader をお持ちでない方は、Adobe社のホームページ(新しいウィンドウで開きます)からダウンロード(無償配布)し、説明に従ってインストールしてください。

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの内容は参考になりましたか?
質問:このページの内容はわかりやすかったですか?
質問:このページは見つけやすかったですか?