令和5年度

更新日  令和6年9月27日

茅ヶ崎市立病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 762 211 182 274 451 809 1055 2248 2342 581
令和5年4月1日から令和6年3月31日の期間に退院された患者さんを10歳で集計したものです。80歳~89歳の年齢の入院患者さんが最も多くなっています。入院患者の割合は、未成年の患者(0-19歳)が10.9%、20-69歳の患者が31.1%、70歳以上の患者が58.0%でした。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 112 5.27 6.37 0.00 3.71  
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 84 4.61 5.86 1.19 2.63  
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2 なし 63 3.03 3.56 2.56 2.90  
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 60 4.68 5.96 0.00 1.38  
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 55 5.15 5.62

0.00

3.35  
疾患の内訳は、気管支喘息、急性肺炎、急性気管支炎、RSウイルス感染、急性胃腸炎、ロタウイルス腸炎、尿路感染、蜂窩織炎、けいれん重積、熱性けいれん、川崎病などです。当院で対応できない疾患については、神奈川県立こども医療センターや大学病院と連携をとって紹介・搬送などをしています。COVID-19の流行で小児の人口と疾病構造が大きく変化しましたが、入院患者数、外来患者数、救急受診患者数いずれもゆっくりと回復傾向にあります。令和5年度はインフルエンザ、ウイルス性肺炎等での急性感染症の入院が増加しました。当院は地域周産期母子センターに指定され、神奈川県周産期救急医療システムの中では中核病院に指定されています。NICU(新生児集中治療室)を開設しており、新生児集中治療室(NICU)3床、単胎28週、双胎30週以上の早産児、呼吸補助を必要とする児などの治療にあたっています。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 86 5.34 4.55 0.00 71.55  
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 43 9.16 8.95 0.00 75.56  
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 32 7.53 5.98 0.00 60.13  
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 30 15.13 15.12 0.00 73.40  
060150xx99xxxx 虫垂炎 手術なし 29 5.45 8.02 0.00 37.93  
鼠径ヘルニア手術は年齢層の幅が広くなっています。腸閉塞は術後のイレウスが多くなっています。虫垂炎は平均年齢は他の疾患と比べると低く、手術若しくは保存治療を行っています。鏡視下手術やロボット支援下手術の増加で疾患構成や平均在院日数に変化が見られている。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 131 25.42 25.50 40.46 82.50  
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 74 23.45 21.96 0.00 76.32  
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 45 4.02 4.76 0.00 55.07  
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 40 21.68 19.55 10.00 72.08  
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 34 17.21 19.34 26.47 80.06  
脊椎や関節外科領域の診療を専門的におこなっているが、外傷一般からスポーツ障害など幅広く対応可能で、股関節の骨折は、緊急入院した高齢者に対して手術を行うことが多く、胸腰椎の骨折とともに回復期病院等でのリハビリテーションを目的とした転院の件数が多くなっています。膝関節の手術が昨年より20件以上増えています。上下肢の骨折は30~60歳が多いためか、短期間の入院が多いです。2023年8月に脊椎センターおよび人工関節センターが開設され、コンピューターナビゲーションシステムを使用した手術を積極的に行っています。

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 30 9.77 9.89 0.00 74.27  
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 6.36 9.54 0.00 25.18  
040020xx97xxxx 縦隔の良性腫瘍 手術あり - - 7.58 - -  
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 9.17 - -  
040010xx01x0xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 縦隔悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし - - 8.84 - -  
近隣医療期間でも呼吸器外科手術を行うようになった影響か昨年度より手術件数が減少していますが、肺癌・縦隔腫瘍・膿胸・肺良性腫瘍・胸壁疾患・横隔膜疾患など、呼吸器外科手術の対するほとんどの疾患の手術を行っています。手術は、基本3~4つのポートによる完全胸腔鏡手術を心がけており、呼吸筋温存や術後疼痛軽減による患者さんの早期社会復帰を目標としています。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 41 4.10 4.18 0.00 67.66  
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし 35 2.03 2.96 0.00 40.31  
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 30 9.17 9.23 0.00 47.83  
120010xx99x70x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 7あり 定義副傷病 なし 30 3.63 4.05 0.00 62.67  
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 28 3.82 4.05 0.00 70.79  
婦人科疾患に対する手術や抗癌剤治療が上位を占めていますが、地域周産期母子医療センターでもあり、湘南地区のみならず神奈川の広い範囲から、妊娠28週以降の母体搬送妊婦を受け入れており、2023年度は37件の母体搬送を受け入れました。また、一絨毛膜双胎については近隣では唯一の受け入れ病院でもあります。2023年度の一絨毛膜及び二絨毛膜双胎は合計15件ありました。2023年度の分娩件数は392件で、その内帝王切開は147件(約37.5%)とやや高率でした。これは母体搬送を含めたハイリスク妊婦の受け入れや高齢妊婦の増加によるものと考えられます。

眼科

DPCコード DPC名称

患者数

平均
在院日数
(自院)

平均
在院日数
(全国)

転院率 平均年齢

患者用パス

020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 245 4.10 4.18 0.00 75.89  
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 243 3.97 4.46 0.00 78.02  
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 18 4.00 4.88 0.00 75.67

 

020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 14 6.43 5.67 0.00 67.50  
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2 なし 片眼 - - 6.10 - -  
コロナウイルス感染症の影響はだいぶ少なくなり、白内障手術の予定入院は前年度に比して増加した。とりわけ、90歳以上の超高齢者の患者さん、進行した難症例の白内障の患者さん、身体的なADLが低い患者さん、認知症で局所麻酔での手術ができず、全身麻酔が必要な患者さんが増えた印象であった。コロナによる受診控えの影響だろうと推察している。このため予定の手術枠が白内障手術で埋まってしまい、手術待ちの状態が継続している。

耳鼻咽喉科

DPCコード

DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 43 8.79 7.53 0.00 17.47  
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 40 7.25 6.02 0.00 51.28  
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1 あり 40 2.00 2.03 0.00 54.65  
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 29 4.69 4.73 0.00 75.21  
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 28 5.07 5.51 0.00 38.50  
扁桃周囲の重症感染症は、薬物療法や手術を行っています。慢性副鼻腔炎の手術が昨年度より増加しました。めまいは薬物療法や理学療法を行います。小児の扁桃・アデノイド等の慢性疾患は、小児科・麻酔科と連携して2歳児から全身麻酔下の手術を行っています。睡眠時無呼吸症候群の検査は1泊2日で行っています。

脳神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 29 14.14 15.70 41.38 69.86  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 15 19.73 20.60 6.67 76.27  
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14 9.43 7.19 14.29 61.71  
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.52 - -  
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 - - 15.57 - -  
一次脳卒中センターに認定されており、疾患別では例年通り急性期脳梗塞が最多だった。入院時と退院時の平均modified Rankin Scaleはこの数年間で低下傾向であったが今年度は上昇した。平均在院日数もさらに8日長くなった。これは数例の長期入院を要した重症患者の影響と考える。入院パーキンソン病患者に対する入院理学療法(LSVT BIG®、LSVT LOUD®)はCOVID-19流行後の影響があり希望者がいなかった。急性期血栓溶解療法は2件実施し、血栓回収療法のため1転院搬送した。回復期病院等へのリハビリテーションを目的とした転院の件数が多くなっています。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 30 8.17 9.29 0.00 70.93  
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし 26 6.23 7.22 3.85 73.96  
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 15 13.20 12.88 6.67 63.93  
100100xx97x0xx 糖尿病足病変 手術あり 手術・処置等2 なし - - 24.94 - -  
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし - - 4.28 - -  
帯状疱疹が増加し、昨年度同様の皮膚の悪性腫瘍を上回りました。近隣の皮膚科より手術症例の紹介、特に皮膚悪性腫瘍に関するものが増加しています。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 118 3.08 2.44 0.00 74.18  
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病 なし 69 4.90 5.22 0.00 63.07  
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 32 8.56 7.75 0.00 74.25  
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 29 7.07 6.59 0.00 73.45  
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 29 7.00 6.85 0.00 73.62  
前立腺癌に対する確定診断目的の検査入院が多いですが、ロボット支援下手術や腹腔鏡下手術・経尿道的手術等の低侵襲手術症例が増加しました。

呼吸器内科

DPCコード

DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 58 24.86 18.65 6.90 79.50  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 43 22.21 20.60 18.60 82.79  
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 40 3.65 2.98 0.00 74.93  
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 34 6.32 8.33 0.00 69.74  
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 32 19.53 13.59 15.63 78.09  
肺癌や間質性肺炎の確定診断のための気管支鏡検査・経気道的肺生検・気管支肺胞洗浄が最も多くなってます。誤嚥性肺炎は内科系診療科で担当していることもあり、高齢化に伴い増加傾向にあります。ほとんど全ての呼吸器疾患の精査加療が可能な体制を整えており、呼吸器外科との連携も行っています。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 107 18.36 17.38 2.80 84.07  
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 52 4.60 4.26 0.00 72.56  
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 49 3.27 3.05 2.04 70.33  
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 35 10.89 9.77 2.86 82.74  
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 34 10.65 11.54 2.94 72.97  
入院患者総数は前年度より減少し、平均在院日数は11.9日で前年度とほぼ同様であった。疾患としては、虚血性心疾患と心不全が主たる疾患で心不全が最多だった。近年の傾向として高齢者の割合が増加しており、心臓リハビリテーションを行ったり、退院調整のため平均在院日数が長くなることがあります。不整脈(心房粗細動)に対するカテーテルアブレーション治療(経皮的心筋焼灼術)を再開し、患者が増加しています。

腎臓内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 27 20.48 11.49 3.70 71.04  
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 20 20.10 13.81 15.00 73.40  
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 19 16.26 17.38 0.00 81.42  
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 18 7.33 7.57 0.00 71.56  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 15 26.27 20.60 53.33 84.93  
地域高齢化の影響を受け、シャント手術の件数・導入件数ともに増加傾向である。腎疾患による心不全の入院も増加している。腎炎が疑われる症例には腎生検を積極的に行っており、IgA腎症の診断率が高い。IgA腎症ではリスク判定の上で治療エビデンスのレベルが高いステロイド療法に加え、症状に合わせて扁桃腺摘出を行っている。誤嚥性肺炎は内科系診療科で担当していることもあり、高齢化に伴い増加傾向にあります。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 400 2.79 2.61 0.00 73.76  
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 94 5.63 7.58 0.00 73.37  
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 88 8.88 8.75 2.27 76.51  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 87 19.47 20.60 13.79 84.21  
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 58 10.22 7.61 0.00 75.00  
内視鏡センター開設以来、内視鏡治療での入院が増加しています。平均年齢が70歳以上となっている要因としては、下剤や抗血栓薬内服による体の負担が大きいことや鎮静状態での内視鏡検査を行っており、原則的には入院していただき安全に実施しているためと考えます。誤嚥性肺炎は内科系診療科で担当していることもあり、高齢化に伴い増加傾向にあります。

リウマチ膠原病内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 74 11.72 14.23 4.05 65.38  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 24 18.58 20.60 20.83 79.83  
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2 なし 12 18.25 15.40 0.00 74.00  
040110xxxxx1xx 間質性肺炎 手術・処置等2 1あり - - 20.39 - -  
070560xx99x4xx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2 4あり - - 20.25 - -  
膠原病(関節リウマチ・全身性エリテマトーデス・皮膚筋炎等)の診断治療を行っています。ステロイドパルス療法やシクロフォスファミド療法などの専門的治療も行っています。関節リウマチに対する分子標的治療薬は新薬が続々と登場しておりますが、その都度患者さんに最適な薬を準備し治療を行っています。また、点滴治療の初期導入は入院で行います。誤嚥性肺炎は内科系診療科で担当していることもあり、高齢化に伴い増加傾向にあります。

乳腺外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 53 8.23 9.88 0.00 62.60  
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 26 4.73 5.64 0.00 57.46  
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 18 2.33 3.51 0.00 54.89  
090010xx99x80x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 8あり 定義副傷病 なし 13 2.08 3.55 0.00 54.15  
090010xx99x90x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 9あり 定義副傷病 なし - - 4.30 - -  
新規の入院患者は158人と増加したが、平均在院日数は6.3日と短縮した。原発性乳癌の手術および乳腺良性腫瘍の手術を行っています。30代から増え始めるため、若い世代も多く治療を行っている。周術期および再発乳癌の治療において、外来化学療法を積極的に行っている。原則外来での導入を行い、日常生活を維持しながら治療できる様に心がけています。

代謝内分泌内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 106 13.42 13.99 1.89 67.05  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 37 25.59 20.60 18.92 84.46  
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 20 13.00 13.15 0.00 58.50  
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 15 16.47 13.52 13.33 79.73  
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 11 13.64 13.31 0.00 60.82  
糖尿病の教育入院が多くを占めています。糖尿病を発症されて早期から、重度の合併症を有している症例まで幅広く診療を行い、疾患の基本的教育・合併症の精査および治療を行っています。誤嚥性肺炎は内科系診療科で担当していることもあり、高齢化に伴い増加傾向にあります。

形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし 29 3.66 2.82 0.00 77.66  
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし 17 3.29 4.28 0.00 46.76  
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり - - 5.77 -

-

 
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1 なし - - 5.14 - -  
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし - - 7.22 - -  
主に体表に生じた先天性あるいは後天性の組織欠損、変形に対して手術を主体とした治療を行う診療科です。形成外科単独では、眼瞼下垂の手術が多く、他の科と連携して手術を行うのが形成外科の特色です。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

  初発 再発

病期分類基準

(注)

版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 91 12 23 36 35 - 1 8
大腸癌 50 33 60 50 73 34 1 8
乳癌 40 46 14 - - 23 1 8
肺癌 30 - 22 142 49 32 1 8
肝癌 - - - -

-

- 1 8

(注) 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

当院に入院し、がん治療を受けた5つの代表的がん疾患(5大癌)の指標で、初めての治療(初発)時のがんの進行度(Stage)と再発で治療を受けた患者数となります。当院にがん治療のために入院した患者の進行度の最頻値(不明を除く)は、胃癌がStage(1)、大腸癌がStage(3)、乳癌がStage(2)、肺癌がStage(4)(肝癌は患者数が少ないため、ブランクとなります)となっています。なお、当該患者数については厚生労働省の指示する集計方法・期間の退院数となります。複数回入院の場合は、入院回数分が集計されています。そのため院内がん登録の集計値とは件数が異なります。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

  患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 17 8.47 52.47
中等症 110 13.95 77.36
重症 32 17.22 83.75
超重症 18 21.11 83.33
不明 - - -
日常生活を送っていた人が発症した肺炎(市中肺炎)の重症度を見た指標です。当院では中等症が最も多くなっています。中等度以上になると、平均在院日数が軽症よりも長くなり、平均年齢も上がっています。

脳梗塞のICD10別患者数等

発症日から 患者数

平均

在院日数

平均年齢 転院率
3日以内 61 18.90 75.38 40.85
その他 10 19.90 78.80 9.86
日常生活を送っていた人が発症した肺炎(市中肺炎)の重症度を見た指標です。当院では中等症が最も多くなっています。中等度以上になると、平均在院日数が軽症よりも長くなり、平均年齢も上がっています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 81 1.22 3.15 0.00 71.74  
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 40 1.15 5.53 0.00 60.73  
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 等 29 1.66 12.17 0.00 73.36  
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 22 1.18 3.68 0.00 40.95  
K740-21 腹腔鏡下直腸切除・切断術(切除術)(内視鏡手術用支援機器を用いて行った場合) 等 14 2.36 15.43 0.00 73.57  
内視鏡外科学会技術認定医の着任により鏡視下手術全体の件数が増加した。ロボット支援下手術を7月から直腸癌に対し開始した。11月から結腸癌に対しても導入している。大腸癌に対しては現在のところ、ロボット支援下手術が第一選択となっている。また胃癌に対ても鏡視下手術の割合が増加しており、約半数の手術に選択しています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(膝) 等 117 1.87 19.60 3.42 74.75  
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 104 1.80 18.28 26.92 79.21  
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 86 3.53 6.27 2.33 56.55  
K0811 人工骨頭挿入術(股) 46 3.57 22.02 47.83 81.39  
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(後方椎体固定) 42 6.81 17.88 4.76 67.26  
2023年8月に脊椎センターおよび人工関節センターが開設され、コンピューターナビゲーションシステムを使用した手術を積極的に行っている。大腿骨・股関節の手術は、高齢者の転倒による骨折に対して行われることが多く、回復期リハビリテーション病棟等への転院調整や併存症の治療等で在院日数が長くなる傾向にある。上下肢の骨折は高齢者に限らず年齢層も幅広く、平均年齢は下がっている。昨年度よりも手術件数が増加しており、今後も手術件数の増加が期待される。

 

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 13 1.46 7.00 0.00 74.15  
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの)) 12 2.17 3.33 0.00 26.50  
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) - - - - -  
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) - - - - -  
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 - - - - -  
近隣医療期間でも呼吸器外科手術を行うようになった影響か昨年度より手術件数が減少していますが、肺癌・縦隔腫瘍・膿胸・肺良性腫瘍・胸壁疾患・横隔膜疾患など、呼吸器外科手術の対するほとんどの疾患の手術を行っています。手術は、基本3~4つのポートによる完全胸腔鏡手術を心がけており、呼吸筋温存や術後疼痛軽減による患者さんの早期社会復帰を目標としています。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K867 子宮頸部(腟部)切除術 35 0.03 1.00 0.00 40.31  
K861 子宮内膜掻爬術 34 0.18 1.00 0.00 51.94  
K877 子宮全摘術 29 2.52 7.52 0.00 55.93  
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 28 0.89 4.43 0.00 36.93  
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹によるもの) 15 1.93 6.87 0.00 50.67  
産婦人科手術件数は、昨年度より20件より増加しており、腹腔鏡手術、腟式手術の増加が要因であると思われる。
悪性の手術が昨年度に比べ少なったが、産科手術は昨年度同様の件数となっています。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 481 1.65 1.00 0.00 76.99  
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) 25 1.36 3.68 0.00 69.08  
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他のもの) 14 1.07 1.57 0.00 76.00  
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合) - - - - -  
K278 硝子体注入・吸引術 - - - - -  
令和5年度は、コロナウイルス感染症の影響はだいぶ少なくなり、白内障手術の予定入院は前年度に比して増加した。とりわけ、90歳以上の超高齢者の患者さん、進行した難症例の白内障の患者さん、身体的なADLが低い患者さん、認知症で局所麻酔での手術ができず、全身麻酔が必要な患者さんが増えた印象であった。片眼は3泊4日、両目は4泊5日のクリニカルパスを使用しています。硝子体手術は昨年度より若干減少しています。

耳鼻いんこう科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 40 1.08 7.03 0.00 18.45  
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 33 1.00 5.15 0.00 51.94  
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 24 0.21 4.08 0.00 42.79  
K347 鼻中隔矯正術 10 1.00 4.40 0.00 35.20  
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) - - - - -  
内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)と扁桃に対する手術が昨年度より増加しています。慢性副鼻腔炎に対する手術は、ナビゲーションシステムを併用した鼻内内視鏡手術を行っています。小児に対する手術は、小児科・麻酔科と連携し2歳児から扁桃腺・アデノイド摘出や鼓膜換気チューブ挿入を全身麻酔下で行っています。

皮膚科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 22 1.09 3.09 4.55 74.64  
K0151 皮弁作成術・移動術・切断術・遷延皮弁術(25未満) - - - - -  
K0062 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3センチメートル以上,6センチメートル未満) - - - - -  
K0052 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2センチメートル以上,4センチメートル未満) - - - - -  
K013-22 全層植皮術(25以上100未満) - - - - -  
形成外科と合同で手術を行えるという強みや近隣では手術創が目立たちにくい皮弁形成術を施行する医療機関が少ないこともあり、近隣の皮膚科より手術症例の紹介、特に皮膚悪性腫瘍に関するものが増加している。茅ヶ崎という地域の特性として日光浴や外での運動を楽しむ方が多いためか、紫外線により誘発される基底細胞癌を初めとした日光角化症、Bowen病、有棘細胞癌などの手術件数が年々増加している。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 68 1.25 3.13 0.00 63.15  
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 67 1.52 5.37

0.00

73.37  
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用のもの) 30 1.00 6.50 0.00 74.03  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 22 0.45 10.95 0.00 72.82  
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 21 1.00 11.57 0.00 71.19  
経尿道的手術や腹腔鏡下手術での低侵襲治療を積極的に行っていましたが、2023年7月から前立腺癌に対するロボット支援下手術を開始し、3月末までで21例施行された。今後は膀胱癌に対するロボット支援下手術を導入する予定である。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 48 1.77 3.42 2.08 73.81  
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 29 1.14 2.28 0.00 70.93  
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症に対するもの) 24 0.25 9.42 0.00 72.88  
K5972 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症に対するもの) 21 1.43 9.29 5.26 81.86  
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 15 1.07 4.47 0.00 76.53

 

PCI (経皮的冠動脈インターベンション)、永久ペースメーカ治療は減少したが、下肢閉塞性動脈硬化症に対するEVT(経皮的血管形成術)は策年度と同様だった。不整脈(心房粗細動)に対するカテルアブレーション治療(経皮的心筋焼灼術)は、増加し合併症なく成績は良好だった。難易度の高いPCIとEVTやアブレーション治療には、非常勤医師を招聘しサポートしていただいる。

腎臓内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純なもの) 31 9.42 14.84 12.90 73.16  
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) - - - - -  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -  
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) - - - - -  
K607-3 上腕動脈表在化法 - - - - -  
シャント(血液透析に必要な動脈と静脈をつなぎ合わせた血管のこと)手術の件数・導入件数は、引き続き増加傾向であった。シャントトラブルについては計画的な経皮的血管形成術を行うことにより再手術を回避し、シャント寿命の延長を試みており、その上でのシャント再建が検討されている。

消化器内科

Kコード

名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 377 0.84 1.72 0.27 75.01  
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 102 2.89 9.90 4.90 77.87  
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 70 1.09 6.44 0.00 70.29  
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 62 0.98 8.26 0.00 74.84  
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) 56 0.34 1.55 0.00 68.96  
2021年10月の内視鏡センター開設以来、鎮静下での治療や胆膵系の内視鏡治療は超音波内視鏡(EUS)を使用し、設備・技術ともに大学病院レベルの治療が可能となっています。それに伴い、早期悪性腫瘍に対するESD(粘膜下層剥離術)や胆道・膵管の閉塞部位にステントという短い管を入れて、胆汁や膵液の流れを良くする治療を積極的に行っており、治療実績も増加しています。

乳腺外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 27 1.00 5.41 0.00 64.04  
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 26 1.15 2.58 0.00 57.46  
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの) 13 2.15 6.85 0.00 62.31  
K4761 乳腺悪性腫瘍手術(単純乳房切除術(乳腺全摘術)) - - - - -  
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))) - - - - -  
原発性乳癌および乳腺良性腫瘍に対するガイドラインに沿った手術を行っています。周術期において行う化学療法も、原則外来通院で行っています。また、根治性と整容性の両立を心がけた乳がん手術を行っており、広がりと、患者さんの希望に添って部分切除か全摘出とするかを決めています。術前の画像診断でリンパ節転移が確認できない患者さんにはセンチネルリンパ節生検を行い、過剰な手術を避けるようにしています。根治のため、必要な場合は腋窩郭清を行います。再建手術に関しては現在、BIA-ALCL(ブレストインプラント関連未分化大細胞リンパ腫)の問題で全国的に治療制限のある状況ですが、ご希望の患者さんには対応可能な施設をご紹介し手術を行い、周術期の治療を当院で行うなど連携して治療を行なっています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 11 0.12%
異なる 12 0.13%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 16 0.18%
異なる - -
播種性血管内凝固症候群は小さな血栓が血管のあちこちに出来て、細かい血管を詰まらせる病気です。敗血症は細菌の感染が全身に波及した、非常に重篤な状態のことです。手術・処置等の合併症は、主病名よりも入院中に他の合併症の医療資源が優先された分類です。例えば当院では、透析を実施されている患者さんの血管(シャント)が詰まってしまった時や術後創部の感染等があります。

更新履歴
2024年9月27日
初版

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの内容は参考になりましたか?
質問:このページの内容はわかりやすかったですか?
質問:このページは見つけやすかったですか?