4月16日 研修医救急車同乗研修

更新日  令和8年5月22日

病院の外にある「救急の現場」を知る。研修医、命をつなぐ現場の最前線へ

救急隊のみなさまと研修医

当院では、初期臨床研修プログラムの一環として、茅ヶ崎市消防本部・消防署(本署および松林出張所)のご協力のもと、1年目の研修医のための「救急車同乗研修」を毎年実施しています。今年度は当院より8名の初期研修医が本研修に参加いたしました。

この研修の目的は、救急要請から現場到着、容態の判断、そして搬送先の選定から収容に至るまで、一刻を争う救急現場での冷静かつ迅速な初期対応を学ぶことです。病院の中だけでは見えない、現場での活動を肌で感じることは、研修医にとって非常に大きな経験となります。

救急隊の皆さまから受け取った「命をつなぐバトン」を引き継ぐために__。この研修は、消防と病院の連携の重要性を再確認する、当院にとって貴重な機会となっています。

消防本部指令管制室:119番の裏側へ。進化する『Live119』映像通報システムを体験

指令室1

 病院に電話が鳴る前の物語。119番通報から始まる「救命の起点」を学ぶ


研修のスタートは、119番通報を受理する「指令管制室」から。 一分一秒を争う緊迫した空気の中、市民の皆さまからの入電を受け、いかに瞬時に状況を把握し、的確な出動指示を出しているのか。その一連の流れについてレクチャーを受けました。モニターを見つめる研修医の背中からも、緊張感が伝わってきます。

指令室2

 スマホが救命の目になる? 最新の消防システムを研修医に紹介


また、スマートフォンのカメラ機能を活用した「Live119(映像通報システム)」のデモンストレーションも体験。通報者からのリアルタイムな映像が、迅速な出動指示や救命処置にどう活かされているのか、テクノロジーで進化した救急の最前線を学びました。研修医からも、現場との情報共有について質問が飛ぶなど、医療機関へ繋がる「最初の第一歩」を深く理解する時間となりました。

消防署:病院とは違う!出動直前の 「命を繋ぐ車」の中へ。

消防署本署1

*写真は茅ヶ崎市消防署本署での様子

指令管制室での研修を終えた一行は、本署と松林出張所の2グループに分かれ、いよいよ救急現場の拠点へ。まずは、実際に出動する救急車を用いたオリエンテーションが行われました。

一見するとコンパクトな車内ですが、そこには医療機器が隙間なく、かつ機能的に配置されています。研修医たちは実際に車内へ乗り込み、積載されている機器の種類や、搬送中の限られたスペースでいかに迅速な処置を行うかなど、隊員の皆さまから丁寧にレクチャーを受けました。

消防署本署2

病院内の設備とは異なる「現場ならでは」の工夫の数々に、研修医も真剣な表情でお話を聞き、出動に向けた準備を整えていきます。
オリエンテーションに続けて、出動の合間を縫って行われたのはより実践的な救急訓練です。今回は緊急性の高い2つの事案を想定したシミュレーションに臨みました。

 


 

研修1

【訓練】CASE1:一秒が生死を分ける現場、救急隊に学ぶ心肺停止の実践訓練

 ▢傷病者が意識不明で倒れている状態
 救急隊が現場に到着してからの初期対応を学びます。
 AEDの装着方法/吸引機の使用方法/CPA(心肺停止)に対しての薬剤投与の指示要請
 をシミュレーションします。

研修2

救急隊が現場に到着してから、まず何を確認し、どう動くのか。 研修医は隊員の皆さまの指導のもと、手順を一つずつ確認していきます。 病院内とは全く違った、限られた装備と人員でベストを尽くさなければならない現場。研修医たちは、隊員の方々の無駄のない動きを間近にしながら、自らも処置に加わり、現場における初期対応の重要性を肌で感じていました。

 


 

研修3

【訓練】CASE2:傷病者の立場から学ぶ、救急現場における固定と搬送

 事故等による交通外傷での救急要請があった場合

研修医自らが傷病者の立場となって、救急隊員による「固定具」の装着を
シミュレーションし、固定強度の体感やその重要性を実際に体験しました。

研修4

大きな衝撃を受けた体にさらなるダメージを与えないよう、頸椎(首)や四肢を的確に固定する技術。研修医は、固定具の締め付けの強さや、装着された際の安心感、あるいは不自由さを身をもって体感しました。「どれほどの強度で固定されるのか」「搬送中にどのような視界になるのか」を実体験することは、将来、救急搬送されてきた患者さんを受け入れる際に、その不自由さや心理状態を深く理解するための貴重な糧となります。

救急車:訓練から実践へ。サイレンと共に実際の出動要請に同行、救急現場を学ぶ

救急車同乗研修

消防署での研修を受けている間にもサイレンが鳴ると、ここからは訓練ではなく、一刻を争う「実際の現場」です。研修医は救急隊員の皆さまと共に救急車へ同乗し、救護を必要とする市民の方のもとへと向かいます。
現場では一分一秒に懸ける隊員の姿や、隊員がどのように要救護者と向き合っているのかを知る貴重な機会となりました。

救命のバトンを繋ぎ、茅ヶ崎の安心できる暮らしの実現を目指して__。

救急・病院・消防

本研修の実施にあたり、多忙な業務の中、当院の研修医を温かく迎え入れ、熱心にご指導いただきました茅ヶ崎市消防本部、消防署本署ならびに松林出張所の皆さまに、心より厚く御礼申し上げます。

当院はこれからも、地域医療の要として消防をはじめとする各専門機関との連携を一層深めてまいります。そして市民の皆さまが住み慣れたこの街で、いつでも安心して医療を受けられるよう、基幹病院として医療体制の強化と人材の育成に尽力してまいります。

 

 

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