4月27日 MRI検査紹介
更新日 平成30年6月14日
MRI検査
MRIとはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略語で、一般的に病院では、MRと呼ばれています。MR装置は、大きな磁石の中に体を入れて、電波(ラジオ波)を当て体中から帰ってくる信号を受信して、体の中の様子を画像化する装置です。検査にX線を使用しないので、いわゆる放射線被ばくの心配がありません。
どんな方向の断層画像も得ることができ、いろいろな病気の早期発見や診断に幅広く利用されています。
MRI装置(3.0T)
より詳細な画像に
『T』は、テスラと読み、磁力の単位で、自動車で例えると、エンジンの排気量と考えてくだ
さい。自動車の排気量が大きくなると、馬力が上がるのと同じように、3.0Tと1.5Tでは磁
力が2倍強くなり、人体から得られる信号も約2倍になります。それにより、1.5Tより詳細
な画像を撮像でき、今まであまりよく見えなかった細かい部位に関してもきれいな画像が得られるようになります。
快適でストレスの少ない検査
アンビエントエクスペリエンスとは、狭いMRI装置本体の中で、患者さんが映像と音楽を
楽しみながらリラックスした環境で検査を受けることを可能とする装置です。患者さんは、
目の前にあるミラーを介して壁に配置したモニターの映像とヘッドホンからの音楽を楽しみ
ながら、ストレスの無い検査を受けられます。モニターに表示したプログレスバーで検査の
進行状況が一目で分かり、さらに息止め検査の時、息を止めるタイミングをアニメーション
でも表示するので分かりやすいです。アンビエントエクスペリエンスはMRI検査特有の閉
塞感のみならず、拘束時間に対するストレスを軽減する、本当の意味で「人にやさしい」快
適でストレスの少ない環境を作り出す装置です。
MRI装置(1.5T)
MRI装置(1.5T)は、世界で一番普及している磁石の強さで、MRIの欠点である磁場の歪みや動きに対する弱さ、金属に影響される度合いがMRI装置(3.0T)より少ないため、通常の患者さんのみならず体内にMRI対応の金属や機械が埋め込まれている方、診断上どうしてもMRI検査を受けなくてはならない妊婦さんなどに安全に検査を受けていただくために当院では、MRI装置(3.0T)と使い分けて使っています。
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