薬局
更新日 平成23年5月23日
病院薬剤師の業務は処方せん中心の調剤だけではありません。処方せんに対する正確な調剤・投薬はもとより、患者さんの薬物治療が有効かつ安全で、的確に実行されることを支援し、医薬品に関する情報を院内外に発信し、院内各部署にある医薬品を管理し、更には患者さんが持ち込んできた医薬品の管理などが薬局の業務と考えています。
薬局の職員は常勤薬剤師17名、非常勤薬剤師1.4名(7時間45分労働を1名として換算)、非常勤の事務職員1名で業務を遂行しています。平成20年4月1日より変則2交代勤務制すなわち、日勤と準夜深夜連続勤務となっています。さらに、平成20年4月1日より、外来の患者さんは救急を除いて原則として全面的に院外処方となりました。院外処方はまる3年経過しほぼ定着しております。そんな中で、入院患者さんへの薬剤管理指導、注射薬の患者一人ごとのセット、IVHの調製、制がん剤の混注などを積極的に行っています。ほぼ全病棟に薬剤師が常駐できるように配置しています。院内での各種委員会やチームの活動、すなわち医療安全管理室、ICT、NST、褥瘡対策チーム、緩和ケアチームなどへ以前にも増して積極的に参加しています。「薬あるところに薬剤師あり」を実践していきたいと考えています。
薬局の業務
オーダリングシステム
当院では、外来処方、入院処方、入院の注射、外来の注射(平成20年3月から)についてオーダリングシステムが稼動しています。
外来・入院調剤
処方オーダーシステムと調剤支援システム(トーショー製)の連動により、処方せん、薬袋、薬剤情報紙を出力しています。散薬監査システムを導入することにより、散薬に関しては、患者情報及び薬の名前、服用時間を分包紙に出力し、調剤業務の効率化と安全性を図っています。
また、医師が一包化の指示を出すことにより、一回量分包を実施するようシステム化されています。また、簡易懸濁法による調剤も積極的に導入し始めており、錠剤を粉砕して投与することのないような工夫も始めております。
注射薬
入院・外来の注射薬は、注射オーダーシステムと注射薬ピッキングシステム(セントラルユニ製)の連動により、注射薬の取り揃えを自動化で行っています。
入院の注射薬は、投与前日の15時を締め切りとして、注射せん、薬袋、注射ラベル、制がん剤用注射せん、IVHラベル、血液製剤用注射せん等を出力しています。取り揃えからすべてを薬剤師が行い、患者一人毎に輸液までセットしビニール袋に入れ混注直前までを準備します。搬送は、SPD(Supply Processing Distribution)が行います。
外来の注射薬は、入院の注射薬と同じく前日までにオーダーされたものは、個人毎にセットし各科へ搬送しています。
病棟、外来、手術室への定数配置薬品の補充
定数配置の薬品は、薬品の計測・搬送をSPD職員が行い、取り揃えは薬剤師が行っています。不良在庫が発生しないように随時定数の見直しを行っています。また、期限の短い薬品については期限を明示した表を病棟に貼っておき、薬品そのものにシールを貼り期限の短い薬品から使用するよう看護師に注意を喚起し協力を要請しています。
また、薬剤師も定期的に巡回し薬品の期限切れ防止に努めています。
抗がん剤および高カロリー輸液の無菌調製
抗がん剤と高カロリー輸液の調製は、当院の建設時からその調製を薬局で行うのとの想定をして無菌室を作り、クリーンベンチ、安全キャビネットを薬局の中に組み込んでいます。抗がん剤の投与は院内の決め事として、原則として平日のみとしています。しかし、細胞毒性のある抗がん剤はきちっとした設備の中で行うべきであるという考え方の中で全ての抗がん剤の調整を薬剤師が行っています(たとえ休日であっても)。またその調製には、レジメンとプロトコールの提出を求めています(化学療法委員会)。薬剤師はレジメンの確認、プロトコールの確認、薬品とその規格の確認を事前に行い、調製時には安全キャビネット内で薬剤師2名が監査を行いながら混注しています。高カロリー輸液の調製も、クリーンベンチ内で2名の薬剤師が監査をしながら調製を行っています。


D.I.(Drug Information)業務
毎月開催される薬事委員会(委員長:薬局長)の資料作成や新規採用薬品、購入中止薬品を掲載したD.I.ニュースを発行しています。院内WEB上の薬局ホームページには、最新の医薬品・医療機器等安全情報や厚生労働省からの最新の情報を掲載しています。
また、医薬品の添付文書は、インターネット上で収集した最新版をPDFに加工し、検索できるようにしたシステムを院内の医師の協力により構築しています。毎年、ポケットサイズの医薬品一覧表も作成し、既に22版を数えるにいたっています。今まで疎かになっていたD.I.(Drug Information)業務に専任の薬剤師を配置し医薬品に関する多くの情報を患者さんや医療者側に発信していきます。
今後は地域の薬剤師会とも連携をとりながら医薬品情報の共有化を図る必要があると考えています。
今後の展開
平成20年4月1日から全面院外処方に変わりましたので、日本病院薬剤師会から報告された「病院における薬剤師の業務及び人員配置に関する検討会報告書」に挙げられている「安全確保と質の向上のための業務」、「安全確保のための情報に関する業務」などを実践していきたいと思います。病棟に薬剤師を常駐し、薬剤管理指導を主体として、入院患者さんの持参薬の管理、病棟内の医薬品の品質管理、配薬カートの管理、副作用などの収集、医薬品の情報提供などを行いたいと思います。
また、薬学教育6年制が始まり薬学生の病院実習受け入れも必須となってきています。当院では、本年は年間5名の学生の実務実習を受け入れます。既に実務実習指導認定薬剤師も4名資格を取得しています。いくつかの分野で専門・認定薬剤師等の制度が確立されてきていますので、当院でも専門・認定薬剤師を養成していきたいと思います。
資料(平成22年度)
- 院外処方せん発行率:83.7%
- 処方せん枚数
外来 1,894枚/月
入院 4,031枚/月 - 院外処方せん枚数:9,701枚/月
- 薬剤管理指導件数:927件/月
- 抗がん剤無菌調製件数:465件/月
- IVH無菌調製件数:202件/月
- 採用薬品数:約1,450品目
- 各種認定薬剤師
実務実習指導認定薬剤師:4名
薬剤師研修センター認定薬剤師:3名
糖尿病療養指導士:1名
参加委員会
参加委員会
病院幹部会議:薬局長
病院運営連絡調整会議:薬局長
医療倫理委員会:薬局長
治験審査委員会:薬局長(事務局)
安全衛生委員会:薬局長
病院経営推進会議:薬局長
診療報酬等請求事務適正化検討委員会
業務改善・サービス向上委員会
薬事委員会:(事務局)
物品管理委員会
栄養委員会
NST(栄養サポートチーム)
糖尿病教育チーム
診療記録管理委員会:薬局長
クリニカルパス委員会
企画運営調整委員会
電算管理運営委員会
図書情報部会
病院広報委員会
病院広報紙編集チーム
救急医療部会議
医療安全管理委員会:薬局長
感染対策委員会:薬局長
感染対策チーム
毒劇物管理委員会:薬局長(事務局)
褥瘡防止対策チーム
輸血療法委員会
医療ガス安全管理委員会
防災対策委員会:薬局長
化学療法委員会(事務局)
緩和ケアチーム
研修委員会:薬局長
医療安全管理室
リスクマネージャー会議
医薬品安全管理部会:薬局長(事務局)
廃棄物処理適正管理委員会
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